新日本フィル・珍しめ?プロ(3/17Fri)

書くの忘れてました・・・もう3日も経っちゃった。

3月17日(金)19:15 すみだトリフォニーホール
新日本フィル トリフォニーシリーズ 第398回定期演奏会「”炎の天使”が残したもの」
指揮:ペドロ・ハルフター
ピアノ:児玉 桃

アルベニス:イベリア組曲より"港"
プーランク:ピアノ協奏曲
プロコフィエフ交響曲第3番ハ短調op.44

今日の指揮者は初めて聴く人なんですけど、演奏する曲もわりとレアっぽい。
アルベニスは初聴き、プーランクは好きでわざわざ探して行ってる私もなかなか・・・な曲、
プロコフィエフも、あれ、そういえば3番てライブでは初めて。
定期では、曲狙いになりがち(なので同じ曲ばかり聴く羽目に)な自分のコンサートライフのなかで、
知らないおいしい曲にめぐり合うのも一つの楽しみ。
そういう意味で、今日のはかなりよかったです。
アルベニスは、かっこいい・映画チックな印象もある洒落た曲でした。組曲らしいんで、他のも聴いてみたい感じ。
プーランク・・・このひとの曲は、やはりなんかツボにはまるというか、ブルックナーラフマニノフなんかとは全く違うところできゅんとつかまれるところがある。演奏としてはどうなのかよくわかんないのですが、もうこの曲というだけで、イイ、と思ってしまうところがあり。だめな聴衆だな・・・
で、プロコフィエフ。コンサートのタイトルはこれなわけで、前半がどんなに洒落てて軽快でも、この重そうな後半が主題なんだろうな、とは思ってました。
オペラ「炎の天使」は以前日本にやってきたときに、その演出が話題(というかヌードばかりが取りざたされた感もあった当時)でしたが、そもそもあまり上映されない珍しいオペラという話もあって、すごく観たかったのに、当時ちょっと遠方にトバされて?て諦めた過去がありました。行きたくて行けなくて、でも友達が行ったので話は聞いてたのと、そのストーリーのわけのわからなさが印象に残ってたのもあって、この「炎の天使」交響曲(と呼ばれるのは作曲家はイヤだといってたらしいけど)は果たしてどんなモノなのやら・・・と、期待は高まる高まる。
・・・怖い曲でした・・・
日が経っちゃって、うまく思い出して書けないけど、背筋にぞくっとくる寒さ、ねっとりと寄ってこられたり、ふと横に立たれてたり、っていう、心理怪談的な怖さ。うーん、こう書くと浅いなあ・・でも、ほんとに底からぞぞっとくる寒さがある曲で、演奏でした。だめだ!破滅する!!って思うような。その舞台が、イメージに浮かぶような演奏でした。良かったんだと思う。曲も、演奏も。
初めて聴く曲の演奏の是非って、いつにもまして判断できないのですが。よかった。

帰りの電車(総武線)に、ギャルっぽい女の子2人が乗ってたんだけど、
ありえないくらいの下ネタ(さすがに書けない)大連発で大声で代々木まで騒いでいた・・・
おかしくなって激しく恥ずかしいようなコトバを連発するという「炎の天使」の尼さんたち、
それとどっちがすごいのかなあ。