さよならフルネさん

3日に亡くなられたそうです。
ニュースを見て、意外に思ったということはなかった。引退公演も済んでいたし、
高齢なのも知っていた。
95歳は十分長生きの方だろうし、それだけのものをいっぱい残してくれた方だと思う。
でも、ああもう本当に二度と聴けないのかとおもうとやはりとてもつらいし、
なんともいえない喪失感に襲われます(年取るに従いこういうことが増えるんでしょうが・・・)。

直接聴いたのはずいぶんあとからで、
主には都響の芸術劇場のシリーズででした。
いろいろな初聴の曲、または聴いたことあるけどそんなになーと思ってた曲の魅力を
教えてもらいました。
フォーレのレクイエムは、それまでそんなにいいと思っていなかったけど、
レクイエムの中でいちばん好きになった。

サン=サーンスのオルガン、GW前で仕事ですごく疲れてていかなかったのが
今でも心残りです。
出張でいけなかったショーソンもすごく良かったというし、結構フルネさんとは縁がなかったのか?もしや・・・いやいやそんな、いいコンサートいっぱい聴けました。
靴音事件があったりもしたけど、ラスト・コンサートでも最後まで優雅な美しい世界で包んでくれました。

さようなら、ありがとうございました。