アールデコ展と6月定期最終

死ぬほど暑いーーー、といいつつ貴重な土日、お出かけしました。汗2リットルくらいかいた気がする。

その①
アール・デコ展」東京都美術館

(説明:都美術館サイトから抜き出し)
 2003年春にロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館で立ち上がり、トロント、サンフランシスコ、ボストンを巡回した「アール・デコ 1910-1939」展をもとに、日本で独自の視点を加えて再構築した展覧会で、世界の名品に国内作品を加えた約200点(ルネ・ラリックのガラス作品、カルティエのジュエリー、シャネルのドレス、タマラ・ド・レンピッカの《電話Ⅱ》といった油彩画等)を展示。
 曲線的な「アール・ヌーヴォー」に対する幾何学的な「アール・デコ」、といった単純な様式概念にとどまらないアール・デコの多様な特質を、その影響源から始めて、開花、そして世界への広がりに至るまで、絵画、彫刻、建築、インテリア、ジュエリー、ファッション、大衆文化を含めた広範な視野で紹介する。

(感想?)
協賛が読売なんだろうか?読響の定期のときに招待券(2枚)がプログラムに入ってて、ちょうどいいので友達を誘いました。
宣伝文句はまんざら嘘ではなく、宝飾、建物、家具、画像、衣装・・・といろいろあってなかなかおもしろく飽きさせなかった。宝飾のとこだけやたら人が張り付いてて、ぜんぜん進まず見れない、ってのはありましたが。(余りに進まないので学芸員?が少し促して、やっとさばけた)展示室最初のフロアから上階に上がる吹き抜けたところは、今回ストランド・パレス・ホテルエントランスの復元を展示してあって、階段の途中から俯瞰してゆったり見られて良かった。それにしても、家具は今でもとってもかっこいいのばかりで、欲しいなあとしきり。
若い人が多く、熱心にメモを取ってる人も多かった。読響で貰ったチケットで来てる人は、うちどのくらいだったのだろうか。翌日最終日だったせいもあってか、盛況でした。


その②
読売日本交響楽団定期演奏会] 第439回
6月25日(土) 午後6時開演 サントリーホール(赤坂)
指揮:エド・デ・ワールト
ワーグナー・プログラム》
■歌劇「さまよえるオランダ人」序曲《第1版》
ジークフリート牧歌
■楽劇「ニーベルングの指環」<オーケストラル・アドベンチャー>

読響は近年ワーグナーをよくやってる感じがする、そのせいか、馴れてる気がする。
管は音が完璧とかいうのではなく、ちょっとばちばちしたりするけど、
がんばってしっかりやってます!!音出てます!って感じで、ひきこまれる。
ジークフリート~は昔みた映画(ヴィスコンティの「ルートヴィヒ」)で、
お誕生日の朝、コジマが部屋を出てくると旦那(ワーグナー)が楽団員を指揮して
妻のためにこの曲を演奏する、ってシーンがあって、
アレに比べると、今夜の編成はぜんぜん大きいので印象も違うと思うのだが、
ほのぼのとした幸福感のある、いい曲だ。

指環の<オーケストラル・アドベンチャー>は、実は70分くらいあったらしいが、
なにしろあの大作×4夜分を縮めたわけなので、それでも足らないくらい。
個人的には、ジークフリートの冒険、みたいなまとめ方?と感じた。
(観てないけど、新国立のアレってこんなかんじなのだろうか)
鍛冶場の音響の大きさには、びっくりさせられたけど、他の箇所も通して弦も管もよく鳴っていたと思う。そして短くまとめられていても、神々の黄昏の美しさは、格別で。
観客も皆、余韻を壊さないタイミングでの拍手で、全般的に満足な演奏会だった。

次回、読響の7月の演奏会で、今年前半の定期が終わる。(確かそのはず・・・)
スクリャービンの「照明演出付き」、もうほんとすごく楽しみ!!
どんなのなんだろ???とずっと高校生の時分から気になっていたので。