夏のシベリウス・都響

実は最近の都響の芸劇シリーズのプログラムには、以前ほど満足していない。
知らない作曲家や、知ってるけど曲はマイナーみたいなのをやってくれて、
新たにお気に入りが増えていく、のがいいとこだったので。
なのに、最近どうもメジャー路線、しかも私としてはあまり好きじゃない作曲家がよくセレクトされてるし。
だいたいなによ、このベートーヴェンの多さ。
そんな中、久々のスキ作曲家!のくせに、間隔あきすぎててわすれていた。
危うくいきそびれるとこだった。都議選の日だったのね、都響
レンミンカイネンに入ってる白鳥は、わりと最近連続。(こないだの読響)

7月12日(日) 14:00 東京芸術劇場
都響東京芸術劇場シリーズ『作曲家の肖像』Vol。73≪シベリウス

指揮:ファブリス・ボロン
ヴァイオリン:ペク・ジュヤン

交響詩フィンランディア」op.26
ヴァイオリン協奏曲 二短調 op.47
アンコール(VN):J.S.バッハ無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番」第3楽章
組曲「レンミンカイネン」4つの「カレワラ」伝説 op.22

シベリウスのはヴァイオリン協奏曲の中でいちばん好きなので、この日の目当てはこれだったのですが、結果的に、それ以外の2曲がすごく良かった。
ソリストは何かあったのか?楽章感でやたら音合わせをやっていた、が、音が変だった。
そもそも曲に入る前のチューニングもやたら長かった。
もうこれはなかったことにしよう・・・でもアンコールはやってくれて、それは普通でした。
難曲だというし、できないひとだったのだろうか・・・
テンポもおそーく聴こえました。
とにかく、なんかがっくりきちゃった。

フィンランディアもけっこう持たせ気味な感じではあったのですが、こちらはオケの迫力で
聴かせられたというか。
でも一番良かったのは、この日は「レンミンカイネン」。
パンフの説明を見るとちょっと猟奇なストーリーでひいてしまいますが、まあ、世界民話ってのはそんなものなのかもしれない。
一旦死んじゃってバラバラ死体にされちゃった後復活したレンミンカイネンは、めでたしめでたしでその後復活させてくれたママと余生?を楽しく過ごすらしいんですが、それにしても元気になりすぎなんじゃないの?という勢いのよい終曲でした。説明通り通しでティンパニも活躍してましたが、大活躍は大太鼓(っていう名前でいいのか?あの、どーん、どーんと叩かれるやつです)。楽しかったです。
ついでながら、白鳥は今日のはホラー白鳥ではなかった(こないだのは怖かったんだけど)やはり流れで聴けるからなのか、表現上のなにかなのか。

かなり古い定期会員で、結構周囲も固定メンバー気味なのですが、同じ列の内側の席の老夫婦のご主人の方がここ数年いなくて(時々指揮振りしてたりして、メインで好きなのはご主人なんだろうなーって感じだった)、友達らしい老婦人と二人組になっていたのですが、久々にご夫婦ぽかった。もちろん顔なんてあまり覚えてないから確証はないが、なんか事情があってこれてなくて復帰したのなら、よかったなあとちょっと思いました。