都響・ストラヴィンスキー

2010年6月5日(土)14:00 開演  東京芸術劇場
東京芸術劇場シリーズ「作曲家の肖像」Vol.77《ストラヴィンスキー
指揮:ヤン=パスカル・トルトゥリエ
ピアノ:野平一郎
ストラヴィンスキー》 
3楽章の交響曲 
ピアノと管楽器のための協奏曲 
ペトルーシュカ(1947年版)
 
この日はコンサートのはしごでした。都響は会員のやつで、N響は好きな曲なので追加。
結果、先に聴いた都響の方がよかったかなと思います。
 
池袋の作曲家シリーズ、以前は珍しめの作曲家や曲を取り上げてくれていたこともあったけど
最近はなぜか超メジャー路線。何度ベートーヴェンやってるんだか、って感じで、
少々げんなり気味。
しかし今回は、久々に前半2曲知らない曲で、新鮮でした。
ピアノと管楽器~、は編成がぐっと少なくなって舞台は寂しめながら
ピアノの効いたわりといいかんじの曲。
 
3曲ともピアノを使用しますが、位置やらピアノそのものやらいちいち変えてて
当たり前なのでしょうが、へえそんなもんなのかあと思ってみてました。
2曲目でピアノのソリストとして出てきた野平さんが、3曲目もそのまま弾いてた模様。
 
ペトルーシカは、たまたま最近TVでバレエ版を見てて、
その画面が、頭の中で曲に合わせてリプレイされてたので、
他の人より楽しく聴いてたんじゃないかと思います。
トルトゥリエさんの指揮は、アクション派手気味で、
飛ぶように両手を広げたり(そういう曲調のところでとてもあっていた)
跳ねぎみだったり、屈んだり、大きくなったり、と面白かった。
お祭りの中の、あやしいおじさんが人形劇をやってる。
お祭りのざわざわ>人形劇の人形登場>お祭り続く>人形同士のいざこざ>お祭りまだ盛り上がり中
といった非日常のふわふわした楽しさが伝わってくる演奏でした。
その分なのか、この曲の演奏でよく感じる、ぞくぞくとする恐怖はほぼなかった。
人形界が完全にあっち側だったからか。
人形のいざこざはあっけなく終わり、何事もなし、まさにそういう感じでした。
お祭りのところでトランペットが入るのですが、この日のはいつも綺麗に鳴ってて、気持ちよかった。