N響・サン=サーンスのオルガン

6月12日 | 土 | 開演 3:00 PM  NHKホール
NHK交響楽団 第1677回定期公演 Cプログラム
 
 
(アンコール: ベーラ・コヴァーチェ/マヌエル・デ・ファリヤへの賛歌)
サン・サーンス / 交響曲 第3番 ハ短調 作品78
 
もう会社辞めてる同期の子と何かコンサート行こうといってて、候補日の中からこの日で調整できました。
先週の自由席満席ぶりに、ちょっとこわいので事前にチケットは買って、でも自由席だから早めにいこうということで、おかげでというか、久々に開演前の室内楽まで聴きましたが、びっくりするほど人がいっぱいでした。
 
さて、メインのプログラムですが、
フォーレペレアスは好きなのだけどあまり実演であたらない曲なので楽しみでした。開演前にずっとハープの人がシシリエンヌをさらってて、なんか気分がもりあがる。
が、演奏は結構あっさり目か、割とさくっとおわる。しかしそのことより、プログラム、ちゃんと見てなかったのですがパヴァーヌが入っていなかったんですね。なんか、あって当然のように思っていたので、パヴァーヌ待ち気分になってて、終わってしまったとき、あ、今日のはないんだ、とちょっと意表を衝かれました。シシリエンヌは練習?してたハープもフルートも綺麗だったです。
こないだの読響で聴いたシェーンブルクのとは違って、フォーレのはやはり妖精感というか寓話的で、綺麗でさらさらしてますね・・・メリザンドの死だけ風合いが違うけど。
※追記)何を勘違いしていたんだか、パヴァーヌはマスクとベルガマスクなので、ペレアスとは関係ありませんでしたよ、とほほほ(しかし私が最初に買ったマリナーのCDで同居してたのでごっちゃにして覚えてた模様、20年以上・・・)
 
フランセの曲は初めてで、結構面白かった。クラリネットの上手下手は正直あまり良くわからないし、知らない曲なのですが、2,3楽章はまったりしちゃってちょっとところどころねむ・・・ながら4楽章でもりもり躍動的になって終わりで面白かった。アンコールは聴いたことあるようなのをアレンジしてるような感じの曲、演奏も軽くてよかった。演奏と関係なけど、拭く布?が手品みたいに出てきて妙に魅入ってしまった・・・
 
この日のメインは後半のオルガンのつもりで、席もいつも右に行っちゃうところをオルガン席見るかなと左を取った。NHKホールは右横に出っ張ってるので、たいていのホールとつくりが違うのでどうなんだろうねなんて話しつつ。
演奏は概ねかなりよかったです。これだけで先週のよりイイと思った。金管も完璧じゃないけどわりとしっかりやってくれていたし、よく音出していた。配置のせいなのか、オルガンは結構目立つ、音が大きくて、いくつかでオケを一人で超えてるなってとこもあって、ただ聞く位置(こっちの)にも寄るだろうから難しい、どうしてもオルガンとオケは別に聞こえて音として入ってきてしまう、音が大きいとなおさらなのか。オルガンとの掛け合い的なところでこの曲結構いけてない演奏になる恐れもあるな(最初に聞いたのがそうだったし)なんて友人と話す。
前半は自分テンポ的にはつらい域に入る手前くらいのゆっくりに聞こえむずむずもしたけど後半は調子よく、後半はオルガンとオケの音バランスも良くなった感じもして、かなり気分が盛り上がりました。金管がうなって、たいこもシンバルもよっし!って感じに集約されて、少し残るオルガンの余韻が最高のフィナーレです。アシュケナージさんもガッツポーズでした。
 
終演後近くで軽く食べて帰ったんですが、隣にN響帰りぽい親子がいて、父親が一人舞台で語りまくっていた。オルガンのあとの拍手&ブラボータイミングがきにいらなかっらたしい(私たちは気にならかった。手も下りてからだったし)。しかしそのおやじ、ブラームスならいいんだ曲なんて終わらないうちに拍手したって、特に2番なんてむしろその方がいいくらいで、というトンでもマイ理論を振りかざしていたのがええええ?だった。ちょ、自分がよければいいのか?2番でフライングしてるのか???2番好きなので思わずそっちをガン見してしまった、が残念ながら父親はこっちに背を向けて座ってたのでした・・・