柿右衛門展@戸栗美術館

貴重な柿右衛門を失った私に、プロジェクトの子が親切にも、柿右衛門展が渋谷であってることを教えてくれました。見たら5月中だったので、病院の帰りに行ってきました。(友達も行きたがっていたが実家に帰ってたので今回は断念)
 
開館25周年記念特別展
柿右衛門
会期: 2012年4月28日(土) ~ 5月31日(木)※会期中無休
 
展覧会概要
  戸栗美術館は、本年開館25周年を迎えます。それを記念して、「色絵磁器」の技術で重要無形文化財保持者(人間国宝)・14代酒井田柿右衛門氏の優品を一堂に展観するとともに、当館のコレクションの中心である伊万里焼の中から柿右衛門様式の色絵磁器を展示いたします。14代酒井田柿右衛門氏は、今年襲名30周年、さらには喜寿という祝いの年を迎えられています。
 佐賀県有田町周辺で誕生した日本初の国産磁器・伊万里焼は、1650年代末に大々的に始まった輸出事業によって急速に発展し、「濁手(にごしで)」と呼ばれる純白の磁肌に赤色を基調とした華麗な文様をもつ、精巧無比な「柿右衛門様式」を完成させました。この色絵磁器の完成には酒井田柿右衛門家が大きな役割を果たしたことが知られています。このようにして作られた色絵磁器は、ヨーロッパで大変な人気を博し、伊万里焼の一時代を築きますが、輸出事業の縮小化や流行の変化に伴い、その製法は18世紀のうちに失われてしまいました。
 「濁手」の製法は、昭和の時代になって12代・13代柿右衛門の尽力により復興されました。当代である14代はその技術を引き継ぐとともに、現代の生活に即したうつわの製作に取り組み、山野の草花のデッサンを通して現代の日本の美を追求するなど、新たな「柿右衛門」を確立しています。
 江戸時代より現代まで連綿と受け継がれてきた伝統を継承し、失われた技術を復興させ、さらに時流に合わせ進化を続けている「柿右衛門」。その伝統と革新の美をご堪能ください。
 なお、今展示では、併せて1Fやきもの資料室にて、現在の柿右衛門窯の活動や、その製品についてもご紹介いたします。(酒井田柿右衛門家所蔵作品約20点/柿右衛門様式伊万里焼(江戸時代・当館所蔵)約30点 ほか出展予定)

展示構成
第1展示室:酒井田柿右衛門家の系譜
第2展示室:柿右衛門様式 (17世紀後半の伊万里焼)
第3展示室:『古伊万里のすべて』展示室
(以上戸栗美術館HPより)
 
美術館としてはかなり小さいので、展示規模も小さいのですが、構成がおもしろかったのと、展示物についての説明(時代ごとの作品の見るポイント説明が最初にあって親切)がわかりやすかったりで、かなり楽しめました。柿右衛門展なので、ということからだと思いますが、初期の文献とかあって、興味深かったです。
当代(14代)は12代から色絵、13代からろくろ技術を受け継ぎ、とかって説明があり、なるほど確かに14代の色味は鮮やかなもんだなあ、としみじみ。きれいだなーと思いながらうっとり見ました。
長い歴史の中では、若干ひよったっぽく中国めいたりしてるのがあったりしたのも、面白かったです。
1Fやきもの資料室の作品の中に、私のと同じのがあったら泣けると思ったけどさすがにありませんでした。今年買おうかなやんだやつはあったんですけど。
なお、次回以降の展示は今回のと関連付けられてて、ここは次回に続く!みたいになってるのも、お、じゃあ次回いってみるか、ってかんじになりました。
 
入ってすぐのラウンジみたいなとこから青々した庭を見ながら、プロジェクトルームのコーヒーサーバーみたいなので100円入れてコーヒーのんで、なかなかの満足です。