新国立劇場「タンホイザー」

2013年1月30日(水) 17:30開演 新国立劇場・オペラ劇場
2012/2013シーズン
タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」
 
Richard Wagner : Tannhäuser und der Sängerkrieg auf Wartburg
リヒャルト・ワーグナー/全3幕
【ドイツ語上演/字幕付】
1幕 70分 休憩 25分 2幕 70分 休憩 25分 3幕 55分 
合計4時間5分

 
スタッフ
【指揮】コンスタンティン・トリンクス
【演出】ハンス=ペーター・レーマン
【美術・衣裳】オラフ・ツォンベック
【照明】立田雄士 
 
キャスト
【領主ヘルマン】クリスティン・ジグムンドソン
タンホイザー】スティー・アナセン
【ヴォルフラム】ヨッヘン・クプファー
【ヴァルター】望月哲也
【ビーテロルフ】小森輝彦
【ハインリヒ】鈴木 准
【ラインマル】斉木健詞
【エリーザベト】ミーガン・ミラー
【ヴェーヌス】エレナ・ツィトコーワ
【合 唱】新国立劇場合唱団
管弦楽】東京交響楽団
 
ワーグナー・イヤーの幕開けは「タンホイザー」で!
2013年、ワーグナー生誕200周年の幕開けに大作「タンホイザー」を5年ぶりに上演いたします。中世のタンホイザー伝説とヴァルトブルク伝説に題材を取り、官能的な愛と精神的な愛の間で葛藤する騎士タンホイザーが、乙女エリーザベトの自己犠牲に救済される物語が描かれています。耳に残る名旋律が随所に散りばめられており、中でも有名な序曲、2幕の大行進曲、3幕の巡礼の合唱は雄大壮麗。エリーザベトの「歌の殿堂」、ヴォルフラムの「夕星の歌」らの名アリアも多く、ワーグナー作品の中でも高い人気を誇っています。
世界最高峰のワーグナー上演を約束する強力な布陣
タクトを握るのは、13年夏にワーグナー「恋愛禁制」バイロイト初上演を指揮するトリンクス。演出は、重鎮レーマンによる光と映像を効果的に用いた美しい舞台です。ソリストには、世界的なヘルデン・テノールのアナセン、欧米の主要歌劇場に次々とデビューしている新星ミラー、新国立劇場でも大人気のツィトコーワらを迎えました。昨シーズン「ローエングリン」で賞賛された新国立劇場合唱団、久しぶりのオペラ出演となる新国立劇場バレエ団にも注目。世界一流レベルと定評のある新国立劇場ワーグナー公演をどうぞお楽しみください。
(新国立劇場HPより)
 
タンホイザーはたぶん今期トップクラスのチケット難易度高し公演でした、ってことで、珍しく平日。この5:30開演というのは、普通に働いてると無理無理です。が、結構会社員ぽいひとも多かった。(私も無理無理なところを出てきましたが)
前情報で、タイトルロールの歌手は不調、ときいていたせいもあり、ものすごい期待はしてなかったのですが、
全体的な感想としては、まあまあ・・・ってかんじ。
有名な冒頭の序曲が、オケの演奏としてちょっとしょぼめな・・・(音に広がりとか奥行きとかがない、っていうともんやりした印象で申し訳ないんですが、そうとしか言いようがなく)始まりで、今回はパリ版とウィーン版の折衷らしいんですが少なくともバレエ長いよ版ではあったので、そのもんやりした序曲が長らく続くのがなんとももりあがりにくかった。かつ、バレエと舞台背景が色的に微妙で見えにくいし映えない・・・のもありあまいバレエとして楽しもうにもこれがまた、って言う調子で、出鼻くじかれました。
いいところは、ヴェーヌスとエリーザベト両方長い金髪のキレイ系だったところ。いってもやはり見た目でどうよって言う気分もあるので。ヴェーヌスのほうが小柄華奢にみえたので、迫害される旧い信仰、って感じもしてよかった。
歌は、領主へルマンが一番受けてたけどそうでしょうね。オペラ史上いちのいいひとキャラヴォルフラムもまあまあ。ローエングリンは調子悪くてこの程度ならまあ許容範囲じゃないの、って気もします。なんかちょっと弱弱しいところが、冒頭からもうよれよれで打ちひしがれっぱなしのローエングリンて感じでかわいそうでした。エリーザベトもヴォルフラムも含め、三幕はかわいそうな感じばっかりして、意味もなく泣けてきました。かわいそうだけど、ローマ語りはもうちょっと絶望感があったほうがよかった。
ローエングリンがずっと白い寝巻きとももひきみたいな、昔のおとうさんの休日?みたいなかっこで、(上に上着着たりはするが)、谷間で昔のみんなに出会ったときに、服装から見て騎士?なんていわれるのはちょっとどうかっていう、その辺どうにかして欲しかったです。せめて。
休憩時間に食べたソーセージの盛り合わせは、けっこうおいしかった。