昨日(11/12(金))の新日フィル定期

書き忘れるとこだった、備忘録なのに!

11月11日(金) 19:15 すみだトリフォニーホール
新日本フィル 第393回定期演奏会

ラフマニノフ / ピアノ協奏曲第3番ニ短調op.30
ロクシン / 交響曲第1番「レクイエム」(1957)(日本初演

指揮:クリスティアン・アルミンク
ピアノ:ブルーノ・レオナルド・ゲルバー
合唱:栗友会合唱団

ラフマニノフは、何度も書いてるけど大好きなので、絶対遅刻しないように早く出ようとしてたのに、
気が付いたらもう18:45!だめかと思った、ありがとう半蔵門線、繋がってくれて。
今日のソリスト、ゲルバー氏は、以前別のオケで2番を聴いたことがあり、
結構良かったので、期待もしていた。
ピアノ協奏曲だと、プロコフィエフラフマニノフがすきなのだが、
プロコフィエフでそう酷い目にあったことがないのに対し、ラフマニノフときたらかなり辛い日々で、
同じように難曲揃いといわれてるのに、どうしてこういうめぐり合わせと嘆くことしきり。
ちなみにベストは、昔N響で聴いた、あーソリスト度忘れしている、酷いや私、でもすごい力強い演奏だったのでした。メロなのに、男らしい。

曲も、今日の3番より2番が好き、ですが、3番も十分メロメロ。
むかし、主人公の恩師役の俳優さん(故サー・ジョン!)目当てで見た『シャイン』で大々的に使われて、そのせいでメジャーにも大人気ですが(2番は『逢引』でしたっけ?順番がめちゃでバラバラなんでもどかしかったが)。その恩師が主人公に、ラフマニノフの手の石膏(巨大!)を見せる場面があった。あの巨大な手、そしてあふれ出る感情を鍵盤に表現するのだ、とか言われて、でも精神的にまだ早すぎた主人公はおかしくなっちゃうんだけど。
ゲルバー氏の演奏は、重厚さを感じさせて、でもこれだけたくさんの音いっぺんにこの重さでばんばん弾いていく、それはやはり力強いイメージで、良かったです。聴いてるだけなんで、いつもよくわからないが、ときどき、混じってるの?みたいな音は入ってるんだけど、あれは正しいの?そんなに気にはならないんですが。

後半のロクシン、初演だそうです。プログラムノートに書かれたのを読むだにお気の毒な作曲家・・・
この曲は「レクイエム」という名前ではあるが、あくまで交響曲ですね。
出だし少し、ショスタコーヴィチな音?も感じたけど、全般的には、もっと枯れてて、マーラーの歌付き交響曲に近いかな。プログラムで触れられていたせいか、ペルトも思い起こされるような印象。
曲だけ聴いてるとピンとこないくらい、ステージ上は大編成。でも、全体に静謐。こんな静かな怒りの日は聴いたことがない。
面白かった、埋もれていて紹介されてないという他の作品についても、また聴いてみたい。