今年最後のブルックナー

仕事が見えなくて、行けるんだかどうだかと思っていたけど、
収束したのでどうにかタクでセーフ。

読売日響 第444回 定期演奏会
12月15日(木) 午後7時開演 サントリーホール
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ

■スクロヴァチェフスキ: 管弦楽のための協奏曲
ブルックナー交響曲第6番 イ長調

今年は例年よりブルックナーが聴けなかった。
数少ないうちのいちどは、同じこの人だった気がする。
ブルックナー好きの私ですが、ここ数年、ブルックナーならこの人!的な
指揮者のかたがたが相次いで他界されて、
なんとなく、決定的なものが取り戻せないかんじ。(まあまあいいんですが・・・)

スクロヴァチェフスキさんは、割と筋金入り?のブルックナー好き?なかたで、
作曲家でもある氏の作品のひとつである今日の一曲目は、
2楽章に「アントン・ブルックナーの昇天」という副題がついてるくらい。
指揮者としても、ブルックナーは力入れてるらしくて、
その流れか・・・きょうの客層の・・・むさいこと・・・ああ、だからブルオタとかいわれるんだ、
って感じの、かなり小汚いカッコや冬なのにちょっとくさい・・・という、
普段サントリーホールで見ないかんじがわらわらと・・・
汚い系ジーンズの男性あふれる今日のような日、お出かけ系コンサート派のマダムは、
どう反応されるのか、興味深いところだ、いや来ないか、ブルックナーしかも6番なんて・・・

とか書いたものの、わたしもブルオタの端くれ・・・
すみません、一曲目はそんなに感慨もなく聴いてしまいましたが、
やはり・・ブルックナーのあの決まったパターンの音がはじまると、
もうじぃんとしてきてしまいますね。
6番は、何かの批評であれが一番の大傑作、というのを読んだこともあるけど、
他に比べると小規模で、ちょっとおとなしい。
でもやっぱり、ブルックナーだ。冬は特にいいですね、敬虔な気分に近づく気がする。
オケは、一部アレ的なとこもありましたが、出だしの管なんかうわどこからこんなに音が?
ってくらいばんばん飛ばしてくれて気持ちよかったです。
しかし最後のフライング(厳密には指揮の動きは止まってたからフライングじゃないかもだが、
私には十分フライングに思える)ブラボー&拍手の男は、超興ざめ。
こうしてブルおたの世間の評価が更に下がるんだ・・・と思うと、更に憎し。