N響・デュトワのシベリウス

N響 定期公演・Bプログラム(第1567回)
4月19日(水)開演07:00 PM サントリーホール

指揮:シャルル・デュトワ
ヴァイオリン:リサ・バティアシュヴィリ

シベリウス交響詩フィンランディア」作品26
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
シベリウス交響曲 第1番 ホ短調 作品39

・・・
シベリウスって、「11人いる!」(萩尾望都)の石の人(実は教官だった人:ネタバレだよ)に似てる気がする、って私だけ?

そんなシベリウスの曲ですが、かなり満遍なく好きです。ヴァイオリン協奏曲のわたしのベストはシベリウス。(今日はなぜかヴァイオリン協奏曲がベートーヴェンで残念)フィンランド人でもないのに、ファンランディアやカレワラやら聴いて興奮します。
しかし、1曲めの「フィンランディア」はいまいちもりあがらなかった。なぜー?うーん・・・
そして、そんな好きでもない2曲目のヴァイオリンに入ったわけですが・・・なぜかこれが、クる。なんというか、体に感じる、ってなんかへンだな、でもそうなんです。背中逆にそそーっとなでられ照るような感じになったり。何でしょうか、この初めて聴くバティアシュヴィリさんのヴァイオリンの音色なのか弾き方なのか。ベートーヴェンのこの曲でこんなにびくびくきたのははじめて。この人の、他のも聴いてみたい、私の体調がヘンだったのでなければ。
そのまま後半。なんか引きずってるのかもしれないが、どきどきぞくぞくした。凄くいい演奏だったといわれると正直なんかよくわからないのだが・・・でも私にとっては結構良かった。いいシベリウス、しかし妙に心理的に引き込まれてしまって、終わりの悲しい気分がぬけずすごくどんよりした気分に・・・(毎度ながらN響観客の反応もよくわかんない)あまりに辛くなってしまったので、まずい気がして、なんか食べて、花見て帰ろうと思う。気になってた赤坂の希須林の坦々麺屋で4倍辛のを食べ、そのままずるずるニューオータニの通りの八重桜を満喫して四谷まで歩いた。八重はほこほこ、丸々してて、余計に切なくなってしまった。でも、観ていると幸せな気分だった。私やばいのだろうか。
気を取り直して、nanoでカレリアの行進曲を聴いて帰った。若干浮上。