最近齧った本(とそれ関連)

こないだ友達から、ブックオフのCMに清水邦明が出てるのは、彼のお姉さんがブックオフの偉い人だからなんだって、と聞いてへーとかいってたんだけど、その偉いお姉さんてのが先週話題になってたパートから出世したあの人らしい。

それはともかく。
家から一番近い本屋?はブックオフです、12時までやってるし。コインランドリーとコンビニの間だし。よく立ち寄る。
GWの旅行のとき読む用の本を調達しに行ったら、かねてより先輩に薦められてた(「いかにも好きだと思うよ、でも高いから図書館で探しなよ」)ウッドハウスジーヴス・シリーズの一冊があったので、購入。島で読みました、案の定面白かった。イギリスの超できる執事(こっちが名探偵)と貴族のだめだめご主人(&その仲間も悉くだめだめ)、掛け合いも楽しいし、だめご主人の社交生活も面白い。惜しいのは、買った本はシリーズの途中なこと、この前の話が読みたい、ブックオフ来ないかなあ・・・今まだ読む本あるので手を出さないけど、もう少ししたら待ちきれずに新刊で買うかも。
国書刊行会のと文藝春秋のは、一部被ってるって先輩が言ってたので、そこがしゃくだが仕方あるまい。
(↓これは文藝春秋の)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/416324090X/503-4629301-7128726?v=glance&n=465392

買うほどではないが、ちょっと気になったのでブックオフで少し立ち読みしたのが「オタク女子研究 腐女子思想大系」。
パラパラ見た程度なんで断言できないけど、負け犬と腐女子は対立概念みたくなっていた。例えば歌舞伎は腐女子の好き要素が詰まっていそうだがあれは負け犬のものだ。努力家で頑張る自分が好き(&知性ブランドもすき)な負け犬と違い、腐女子は努力(シナリオ全体の把握とか)がキライなので自分で妄想(ラク)してるくらいだ、だからダメだと。
私はさんざん負け犬といわれたものですが、努力はキライ。歌舞伎やオペラを「自分の教養に」するなんていうのは一番いやな考え方であくまで娯楽なので、そう決め付けられるのはなんだかなあ。腐女子寄りの書き方なのでそうなのだろうか。あと、男オタクと違い女オタクは全収入のうち必ずある程度は服飾や化粧品費用に取られるので、男ほどの勢いにはなれないという、そこは少し納得。(全収入をオタク趣味につぎ込む男?は怖すぎ)でも、特に週末に店でよく見るが、服飾や化粧品費用に取られてないぽい人たちもいる。年齢不詳だけど若くはないなーって人も少なくないので、あれじゃ会社に勤めてるとは思えないが、どうやって暮らしてるのだろう。人事ながら、さすがにどうかと。きのうも、そんなひとがオタク同人誌屋の床にべったり座り込んで本をチェックしていた。幼児じゃないんだから、ちょっと考えなよ・・・汚いよ、と思う。(このひとは日本人だったが白人がよくやってる)・・・話それた、売れてなかったら、また他の章も立ち読みしてみよう。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4562039922/503-4629301-7128726?v=glance&n=465392

本屋大賞にも輝いたリリー・フランキーの「東京タワー」、リリーはミラクルタイプとかで見ても面白いけど、この本には全く食指が動かなかった。理由は<泣ける本ってのはウサンクサくていや><宣伝文句にでてくる「オカン」ってのもうさんくさい・・・>
ひとつめはともかく、ふたつめはこだわりの理由がある。本の舞台は著者が育った小倉(北九州)と聞いているが、おかんなんてことばはあのへんにない。関西じゃないの?関西に媚びて人情感をだしてるの?と、小倉っこの自分としてはヤだったわけです。
しかし、同じくそう思ってたらしい友人宅に、実家のやはり小倉っ子だった父上からとにかく読めと本が送りつけられ、読んでみたら、(まだ泣くとこじゃないらしいけど)面白かったらしい。小倉弁と、その後住んでたらしい筑豊弁ががんがんに出て、ことばがわかってないとここまで面白く読めないよ、という話らしい(でもことばが多分わからなくても全国でべストセラー?)。今度貸してもらうことにしました。さてどうなんだ?そして「オカン」のナゾは残る。
話は横になるが、福岡は博多弁ばかり有名だが、県内で地域がくっきり4つにわかれていて、ことばもかなり違う。違う地域のことばはわからなかったりすることも多い。北九州は工場地帯で本州寄り、筑豊はもと炭鉱地帯でその港であった北九州と共にやくざっぽいというか、荒くてきたない。とはいえ北九州と筑豊とは語尾がかなり違う。博多は商人のことばでテンポがいい。ミュージシャンの出身が多い筑後は農村メインで九州中部によってる分熊本あたりのことばにも近く、よく判らないことばが多い(私には)。それぞれ妙にこだわりがあるので、もし福岡出身のひととこの手の話をするときは、注意してねってかんじだ。