日本伝統工芸展&さよならYS-11

第53回 日本伝統工芸展 日本橋三越本店

日本の優れた伝統工芸の保存と後継者の育成を目的に、社団法人日本工芸会が毎年開催する全国規模の公募展。陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門及び人間国宝の最新作と会員及び一般の応募作品2,186点より厳選に鑑審査を経て選ばれた作品734点を一堂に展観いたします。(三越HPより)

全国巡回するけど、日本橋のがいちばん、桁違いに展示数が多い!と思う。
今回、地元系の工芸に強い友人と行く。結局3時間近く見てたみたい。デパートの展示場で・・・疲れた・・・

賞取った作品はやはり念入りに見ちゃうのですが、中で自分的によかったのは、

陶芸 彩釉鉢「深海」  <- 海だ~!!
諸工芸 パート・ド・ヴェール線刻文筥「草原を行く風」 <- パート・ド・ヴェール線刻、という手法がどんなものなのか興味、友人と盛り上る。説明読むとこの手法の分野はすごく進んできてるらしい?
漆芸 乾漆箱「結」 <- ぷっくりした造形、もも?というかおしりっぽいというか、それと派手でない金色がしだれ花火みたい。かわいくて品がいい。朱色は本当はあまり好きではないのだが。漆は全般に絵柄がビミョーなのが多くてこれはほっとした。(漆こそJAPANなのに。アベさんこれってどうなの?)
木竹工 楓拭漆箱「皓月千里」 <- 超こまかーい!木の合間に空ける中の作りもまたまた。目がちかちかしてきた。黒柿の線上にちかっと入れてある象牙?の小さくてこれまた緻密なこと・・・

でした。

三越の展示では、いくつかの期間にわけてカテゴリ別の説明コーナーみたいなのが設けてあり、今は木工芸でした。
新館のほうから入ってきて、配置の関係で木工芸を最初に見ていたので、わりと細かく見ていた(展示数が多いので最後になってくると疲れて手抜き・・・)のだが、
見ていての疑問点なんか(「神代XX」ってなんでどれも色が渋いの?このコマい模様どうやってるの?嵌め込みはどうなの?など)が、少し解消されてお勉強になりました。面白い・・・

地元に多い関係で、陶芸はやはり面白く、地域特性みたいなのがありありなのと、そうでもない?のがあって興味深かった。また、市町村合併のせいで、作者の住所みてもどこってわかりにくいところがあり、あーこの赤、でも名前思い出せない!!なんて友人と騒いでいた(後で思い出せた、上野(あがの)だった)。賞取った「深海」の青は本当に海を思わせるもので、そこに浮かぶ鮮やかなストライプが、まさに魚!!でも、作者はナポだってかいてたけど、もっと鮮やかで、タテジマキンチャクダイあたりに近く思う。

その後、美術画廊の柿右衛門も見ました。さすがいいお値段。でも赤がきれい。柿のモチーフがいいかんじだ。一つ欲しいなあ・・・
(その横にあったなんか破格な萩焼・・はちょっとさっぱりわかんなかった、柿右衛門より高いくらいだったけど)

今日のトピックとしてもひとつ。日本の定期航空路から、日本製の飛行機が消える。
YS-11さようなら、っていうのがTVで頻繁に取り上げられていた。
乗ったことないけど、寂しいよなあ・・