都響作曲家シリーズ・待望のサン=サーンス

10月15日(日)14時開演 東京芸術劇場シリーズ
「作曲家の肖像」 Vol.62 《サン=サーンス
指揮:下野竜也、チェロ:古川展生、オルガン:室住素子

交響曲第1番 変ホ長調 作品2
チェロ協奏曲第1番 イ短調 作品33
交響曲第3番 ハ短調「オルガン付」 作品78
アンコール:動物の謝肉祭より「かめ」


なんか早くから完売で、追加発売が出てたらしい。
たしかにみっちり。
そして遅刻しました、すごいぎりぎりで、一旦ドア中まで入れられて出されたという・・・そんなことしてる間に血がカーッと上っちゃって(いやむしろ下がったのか?)気分が悪くなって、しかも2楽章から入れるけど32分立ち見ですといわれたので、なんか倒れそうな気がして諦めた。走ってあったまってしまったせいか、奥歯のとこが疼きはじめるし最悪。しかし実は立ち見時間は16分(おいおい半分じゃないのよちょっと!!だったらしい、別の係員が説明していた・・・確かに全部で32分とよく見たらパンフに書いてあったので、それが正しそうだ。16分なら何とかなったかもとか考えると・・・30分以上と考えてクラクラしたのに)というわけで、レア演奏だったらしい第1番は外で聞きました。しかも疼いた歯を抑えるため飲んだ薬のせいか、チェロコンまでなんだか夢うつつ・・・すみませんってかんじだ。実質3曲目を聴きに来たようなもん?
拍手等の反応は1番の方が良かったような印象。しかし中と外では全然違うもので、外で聞いてるとライブのラジオ放送並(TVで画面も見れてるんだけど)のよそよそしさ。3楽章がおお、ロマン派ねえ、って感じの華やかな展開で良かったけど、所詮外・・・
チェロもいいはずなのに、どうも歯のせいで、チェロの音そのものが最初気持ち悪いようになってしまって、まずい、これは出る羽目に?という状態。どうにか我慢したものの、その後なんだかもんやりして、音がちょっとよそ事になってきたので、キモチワルサはなくなったものの、そのあと終始もんやり。ああいつかリベンジを・・・
結局唯一ちゃんと聴いた3番。伝説の、聴き損ねたフルネさんとの共演が語り草の名演だった都響だし、期待は高まるというものです。導入はなんだかすごくゆっくりと、異様なまでに丁寧に。
この丁寧だとかゆっくりだという印象は、結局最後まであって、その丁寧さのせいで第2部2楽章の私としては疾走感を満喫したい部分なんかだと、ちょっと足りない(飛ばない・・・)とか、第1部2楽章の、宝石が滝のように流れるようなあのあたり(すごいいい加減な説明・・・)も、思ったよりキラキラしない、とも思った。でも、好感の持てる演奏だったし、都響のメンバーの演奏も、いつもより自信たっぷりな感じで、すべてのパートで音を目いっぱい開放して力強く、頼もしい。はっきりした音が、明快で美しかった。とくに都響金管については、個人的には良かったり悪かったり微妙な気分なのだが、今日はすっきり明瞭に綺麗だった。木管や、いつも通り綺麗な弦は言うまでもなくです。
前半の体調トラブルのせいで挫けそうになってたけど、帰らずに聴けてよかったー。
アンコール、動物の謝肉祭は作曲者が唯一死後の出版・演奏を禁じた曲、と下野さんの前置き後に演奏。サン・サーンス尽くしのこの日を締めました。(こういう指揮者の喋りが入ると、なんだか日フィルっぽいなあと思ってしまうのは、コバケンのせいだろうか・・・)

ところで、都響は漫画にデプリーストさんが出たり対談があってたりと、のだめと親しく?してましたが、ドラマ化にあたっても協力してるらしい。今回のパンフでもその話にずいぶんさかれていた。
http://www.tmso.or.jp/j/news/nodame.php
しかし、二ノ宮知子は天才ファミリーカンパニーの夏木くんがちょーすきだったけど(もっとカンジワルイ千秋ってカンジ)、その前のhanakoの時事欄?4コマもかなり気に入りだった(鄧小平がかわいかった)ので、しかしこんなに売れるとは思いませんでしたよ、びっくり。
・・・あえてよっぱらい研究所については書きません・・・