オペラ立って聴き・・・

2006年10月28日(土) 14:00開演 新国立劇場オペラ劇場
2006/2007 Season Opera [New Production]
W.A.モーツァルトイドメネオ」 全3幕【イタリア語上演/字幕付】

スタッフ
【作曲】ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト
【原作】アントワーヌ・ダンシェ
【台本】ジャンバッティスタ・ヴァレスコ

【指揮】ダン・エッティンガー
【演出】グリシャ・アサガロフ
【美術・衣裳】ルイジ・ペーレゴ
【照明】立田 雄士
【舞台監督】斉藤美穂

【合唱指揮】三澤洋史
【合唱】新国立劇場合唱団
管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団

【主催】文化庁芸術祭執行委員会/新国立劇場

キャスト
イドメネオ】ジョン・トレレーヴェン
【イダマンテ】藤村 実穂子
【イーリア】中村 恵理
【エレットラ】エミリー・マギー
【アルバーチェ】経種 廉彦
【大司祭】水口 聡
【声】峰 茂樹

歌劇史上最大の作曲家モーツァルトによるオペラ・セリア。ドラマと音楽が見事に調和した珠玉の作品。荘厳なオーケストレーションと感情豊かな合唱からも、モーツァルト三大オペラに引けを取らない魅力で高い人気を誇っています。(新国立劇場HPより)

・・・ってことで。
ひさびさのオペラ、今シーズンは初かな。
なのに遅刻してしまった。(バスがちょー遅れた、渋滞とか何かで)
幸い、前奏曲(数分程度)の終わったタイミングで入れたので、舞台は最初から見れたのだが、
これ、1幕が1時間コースだったんですね・・・結構辛かったです。

2幕からは自席。
取ったのがムカシすぎて、どこ取ったか覚えてた無かったが、
右サイド一番内側だったので、見やすかった。
立って見てたときからすると、一番右の柱(舞台上)葉見えてないなあ、って感じだったけど、
ほぼ問題なし。2幕休憩後自席にいってみると、ちゃっかりどっかのおじさんに座られていた。(どいてくれたけど)いい席だったのね・・・

さて、モーツァルトは全般的に苦手なんですが、
新国のオペラのあたらしものは、基本的に見に行こうと思ってるので取ってみました。
その分、不安いっぱい(寝るかなーとか)だったけど、
苦手モーツァルトながら、結果的には割りと楽しめた、いい公演だったと思う。曲の展開は毎度ながらなんつーか・・・絡み無くて一人ずつ歌うのばっかりで、舞台上が面白くない。そういやどんなはなしなんだっけか、なんてふと思ったら、舞台始まっていきなり最初に出てきたイーリアが、これまでの経緯?見たいなのを一人で歌っちゃう。その情報にいっこ誤解が混じってるけど、ほどなく出てきたイダマンテの告白でそっこー解決、って調子で、話は2の次っての多いオペラっていっても、これはなーってくらいな展開。一人ずつ歌うので、エレットラ(シュトラウスのとはえらい違い・・・綺麗なカッコでライバル美人金持ちキャラ)が恨んでやるーとか歌いまくった後の津波?なシーンは、それに対応したのかと思いきや、時間軸はその前か同時?のイドメネオ遭難シーンでエレットラ関係なし。というか、当てウマ位置のエレットラは、いい歌歌うんだけど(きょうの歌手も上手だったと思います)、どれもシーンに唐突。しかもあんなにかわいそうなのに、スルーじゃん・・・

歌手陣は、この日は全般的に良かったと思う、どれもよく届いて耳に響いた。うおお、ってのはとくには無かったのですが。体にびん、ときたのは合唱。どれもよかったけど、2幕のさいご「なんという恐ろしさ」はすごくきました。合唱がいいと、ひきしまりますね。演奏もテンポのいいひきしまったカンジで、良かった。お陰で?眠らなかったのかも。終演後の客席の反応も、オケ&指揮者が一番良かったようです。

新国立は1600程度で、文化会館やNHKとは比べ物にならない客席数ではありますが、見た感じほぼ満席だったみたい。いかにモーツァルト・イヤーとはいえ、そんなメジャーでもないこんな演目で、オペラもなかなか定着してるのねえ、としみじみ思いました。