柳沢問題の中で選挙

昨日、2つの大きめな地方選挙があった。愛知県知事選と北九州市長選。
生まれが北九州で、入社時は名古屋配属だったのもあり、両方の動向が興味深かった。

北九州時代にはまだ選挙権がなかったが、うちは選挙に行く家で、
選挙権の行使は権利で義務、という考え方だったので、
子供時代から意識はしていた(皆そうだろうと思っていたが違うことを知ったのは大学に入ってから)。
北九州は大企業の町だ。福岡市より先に栄えた政令指定都市だが、
私の子供時代既に不況だった。なので考え方は結構シビアだ。
とはいえ、以前は企業の力も強かった、民社党、といういまひとつ位置づけ不明な政党が
常に議席を取っていたのは、企業バックアップのおかげだ。
高齢で政策もぱっとしないと言われていた市長が長く続いていたが、
それも企業のバックアップのおかげ。都市部ではあるが、浮動層の少なめな、堅い地盤だったと思う。
数年後、知事の不正をきっかけに革新が盛り上がって県知事が変わったりしたが、
あれは中心は福岡市だったと思う。いわゆるニュースにビンカンな都市部無党派層が多い。
・・・更に年を経て、県政もまた変わったけれど、北九州も変わった。
中心の大企業のありようも変わったし、それに伴い市としての方向性も変わった。
民社党も地元の馴染みのデパートもなくなった。いろいろ変わったのだ。
きっと今は、有権者層も他の都市部に似た感じになってるんだろうなと思う。

名古屋時代は、私自身は選挙は皆勤で、不在者投票までしていたが、
周囲は関心度が低かった。というか、政治に期待はないよ、ってかんじで。
岐阜羽島の駅前に銅像のあるなんとかって人のせいで,
新幹線は関西本線ルートでなくわざわざ豪雪の関が原ルートになっちゃって、
そのせいで新幹線が冬に弱いんだよ、とかって政治影響力の弊害ネタをさんざ聞かされた。
まあ、そんなふうで政治期待度の低さに比例してか投票率も低め、保守的だった印象。
私も投票には行ったが、これっていうポイントがなく苦労した。

まあそんな、保守っぽい愛知で現職擁して接戦、
従来保守よりの北九州で敗北、とは、
世論もなかなか厳しいですね。今後はどうなるのでしょうか。
(北九州はかくれ女性優位地域福岡と考えると、反応に納得できなくもないが)
野党の審議拒否はともかく、あの全く文脈上わかわかんない柳沢発言は、
うっかり、ってより、ただただすごく言いたかったんじゃないのって気にもさせられて
感じワルイしなあ。