回って回って踊りたいラ・ヴァルス:読響定期

読売日本交響楽団定期演奏会]第457回
2月23日(金)  午後7時開演 サントリーホール

指揮:マンフレッド・ホーネック

ムソルグスキー:禿げ山の一夜
メンデルスゾーン:〈夏の夜の夢〉から
シュニトケ:夏の夜の夢でなく
■J.シュトラウス:皇帝円舞曲
ラヴェル:ラ・ヴァルス

こねたというとアレですが、割と最近にない小品×数曲という構成。
畢竟知ってるメジャー曲ぞろい、知らなかったのはシュニトケのやつ。

時間、間に合うと思ったのに配分間違えてタッチで遅刻、禿山は外聴き。ちょっと面白そうに聴こえたけど・・・で、2曲目。メンデルスゾーンはあまり好きではない(イタリアとかスコットランドとか・・・どうもなあ)んですが、これはまあまあ好きかも。コドモ時代に書いたという序曲の主題、なのかな、あのシーソーちっくなあれがなんか面白くて好きなようです。昨日のオリラブのなごりでノリたいわたし。2大結婚行進曲の1であるこっちは、ワーグナーと違ってエンギワルくはないから使うなら絶対こっちをお勧めですが、この日のはやたら早めで、これで出てきたら新郎新婦わたわたです。でもまあ楽しい曲を楽しく聴けました。
シュニトケ初聴のこれは、ふざけた?タイトルにふさわしく、最初は神妙に始まってがちゃがちゃに。最初のサロンちっくなあたりではヴァイオリンが舞台後方の鍵盤に寄り添って演奏してるのも、ちょっと異色。全体の印象は、品のいいお宅に親戚とかお客いっぱい呼んでホームパーティしてたらどうにもただの宴会になって収拾つかなくなって、酔っ払いが楽しく大騒ぎした後、やっと皆帰ってもとどおりの家庭団欒、て感じでした、勝手な想像ですが。私はこういう曲好きです、メンデルスゾーンのと通じるとこあるよなあと思いつつ聴いてました。
後半は踊りプログラム。更にノリノリに動きたい私ですが、やったらただの変人なので我慢。皇帝はいつもより金管がかなりいまいちで、皇帝の尊大さとかってのが感じられない、ちょっとチャらい感じで不満。おいおいどうしたんだ?というかんじで続いたヴァルスはよかった。雲間から下界の見える感ではなく、そのなかにいるかんじ。階段の上にフロアにはいくつも小部屋のドアがあるような、そんな邸宅の1Fフロアでただただくるくるくるくる回って回って踊り続けるうーー、ってノリで、もう少しでヘンなひとになりそうでした。こっちも金管は絶好調ってわけじゃなかったと思うけど、あまり気にならず。なんだろうこの違い。弦はとってもキレイでした、舞踏会感満載。で、終わり良ければ、で満足して終わり、頭の中にリピートしながら帰途に着いたのでした。