オランダ人中心にぐるぐると。

さいきんだらけてて、新国立劇場以外でオペラいってないような・・・
チケット、いつのまにか売り出してるんだもん・・・とほほほ
もう安いとこないけど、ベルリンとかドレスデン検討するか?
でも秋にキエフが新国立でやるらしい、それいいな・・・何しろ近いし。

まずは午前歯医者、ダッシュで出かけて間に合ったが、寝坊の時間短縮のせいでタイツの色が合ってなくて、結局いちにちもにょーん。
歯医者後、以前行きつけだったランチの店の方に行ってみる、更地になっててなんか建つらしい。
かなしい・・・でも、とりあえず午後のオペラに備えてご飯は食べないと(歯医者に行くので朝食べない)と、向かいのまい泉にはじめて入った。つい一人なのでカウンターにしちゃったけど、銭湯だったというステキ建築ぶりをみるにはテーブル席だったか、しまった。ランチメニューがありすぎて悩み、結局一口カツ定食。やわらかくて食べ易かった、安いし。今日は10の日ということでデザートのゼリーが付いてお得でした。
そのあと伊勢丹はもう店じまいして着々日本撤退中のフラゴナール路面店(青山)に行く。伊勢丹でもう無かったばらの練り香水を購入、でもママシェリのはやはりなかった。
その後渋谷経由で新国立へ・・・予想外に早くついた、私にしては。落ち着かない。

ここからオランダ人。
えー、個人的にちょっと体調が悪くなってて、前半腹痛の波がきてて集中できなかったのと、
全般的にだるかったので、今回いろいろ見落としてる感じ。
でも、楽日なんですね、満員だったんじゃないかな。今回3F中央最後列、全体見やすいんだけど、
遅れた人を入れるあたりでもあるので、更に気が散る、いつも遅れて入ってきて済みません・・・

新国立の公演、出来が概ね初日<楽日っぽい評判なんで、大体後の日を取る。
今日の出来は比較としてはどうなんかよくわかんないけど、良かったんじゃないか、特に歌手。
オケは客席の反応としてはいつもの公演より受けがイマイチだったと思う(拍手の感じでは)。でも、序曲がばーんと入ってきたのは迫力あった。嵐っぽいとことか。ワーグナーの聴かせるところ、ってのがあまりぐぐっと来なかったので、そこかなあ。あと、金管はぬるめ。
合唱は聴く時はいつもいいなあと思う、今日も、とくに幽霊船VS地元船乗りSの宴会合唱のあたりもりあがった。ああいった、男ばっかりどっさりつぎ込む合唱って、あまりきくことがないので、自分的に余計新鮮なのかもしれないが、がっつり強い音でよかった。
このオペラ、あまりキャッチーなとこがなくついついよく糸車のとこ口づさんじゃったりするんだが、それはほんのちょっとな場面だったんだなと復習?できました。でもあそこはなんかすき。ここは女声ですね。

舞台は、昔見たのはなんつか象徴的抽象的なやつだったので、今日のはわかりやすくてよかった。船員の衣装がちょっとずつちがう柄のシャツかー、と思ってたら、船出のとき体制組み始めて、あれ、これ、組みあがったら船じゃん。ちょっとおもしろい。ついて碇を下ろすっていってるとき、碇シャツがうろついてて、この人投げるのかなと思ったがそれは無かった。

パンフにはゼンタが身を投げるイメージイラストがついてるけど、ラストは身は投げない、というか、オランダ人の船乗っ取っちゃって、オランダ人を陸においてひとりで(船員もいるのだろうが)船と共に沈んでっちゃうのでびっくり、でも、残されたオランダ人も船が沈んだので死ねたっぽいのでよかった、ある意味ハッピーエンド的ラスト?ゼンダ沈んじゃうとこでオランダ人以外はみんな散ってくんだけど、ゼンタパパがよれよれエリック(振られた男。結構このひとも聴かせた)をかばうようにつれて去っていったので、妙にほっとしました。

このオペラ、前半ゼンタ出ないんでオランダ人出ずっぱり歌いっぱなしでたいへんそう、役のせいなのか最初なんか苦しそうで、だいじょうぶか心配しましたが、最後まで演り通しました、後半の方がひとときの幸福シーンとかあったのでか、苦しいって感じもその後無かったし。
でも結局は後半のゼンタがさらっていくんですね。かなり行っちゃった女のこの役ですが(糸車仲間の友達が「ゼンタがへんなこというんですー」とかいわれちゃうまさに)、いっちゃった勢いですごい歌いまくります。すごい響いてきてました。とはいえ体調のせいかゼンタがあまりにいっちゃってるせいか(むしろエリックには共感できる)気持ちは響いてこないなあと思いつつ聴いてたんですが、最後のとこでやられました、ばしーんときちゃって、つい目から水が・・・

というわけで、演出の解釈とかいろいろあったようですが、この公演は、私は楽しめました、よかったです。歌手もさすが。圧倒的なゼンタ(カンペ)のほかも満遍なくよい出来だったのではないかしらん。満足です。昨日のアルバート・ヘリングの皆さんも、数年後?にこんな風に育ったりすると面白いなあとかも思いつつ。

あ、ロビー備品?と配置が少しかわってた。窓際長テーブル?に椅子がつき(これはいまいち・・・)、丸テーブルは劇場奥側に寄せられて置かれた。数も増えた?

2007年3/10(土) 14:00 オペラ劇場
2006/2007シーズン オペラ

さまよえるオランダ人
2006/2007 Season Opera
[New Production]
R.Wagner
DER FLIEGENDE HOLLÄNDER
R.ワーグナー/全3幕【ドイツ語上演/字幕付】

スタッフ
【台本・作曲】リヒャルト・ワーグナー

【指揮】ミヒャエル・ボーダー
【演出】マティアス・フォン・シュテークマン
【美術】堀尾 幸男
【衣裳】ひびの こづえ
【照明】磯野 睦
【舞台監督】菅原 多敢弘

【合唱指揮】三澤 洋史
【合唱】新国立劇場合唱団
管弦楽】東京交響楽団

【協力】日本ワーグナー協会
【主催】新国立劇場

キャスト
【ダーラント】松位 浩
【ゼンタ】アニヤ・カンペ
【エリック】エンドリック・ヴォトリッヒ
【マリー】竹本 節子
【舵手】高橋 淳
【オランダ人】ユハ・ウーシタロ