ハリー・ポッターとさよならシネふくおか

母がハリー・ポッター好きだ。ひとりでもおでかけできるようになったみたいなのだが、
私が帰省中に映画があっていると、自分から進んでは言わないが映画に行きたいらしい。
妹は映画に興味がないので、かなりあてにしているっぽい。しかし、自分からは言わない。
私も滞在日が限られているので、先に言っててくれればいいのに、
そのまま日が過ぎて帰る前日とかに「映画にいけなかった」とか言い出すので厄介。
前回それやられてなんだか悪いことしたような気分にさせられたので、今回は申し出ておいた。
母が町内会の役員をやってて、お盆まで忙しくしていたので、15日しか日がなかった。
地元の友人と唯一会えそうな日だったのだが、仕方なく断念。どうせ風邪治ってなかったしね・・・

とりあえず、シネコンのほうが好きっぽいのでキャナルシティに行ったが、激混み。
昼前だったのに、16時のしか取れない。
さすがにちょっと・・・と、昔ながらの中洲の映画館へ行くと、こちらは事前座席指定ではないものの、昼いちの回は始まっていた。次の回のちょっと前に来ればいいですということで、ランチを梅の花でちょっと並んで食べたりしていたら、ちょうど良い頃合。

私が住んでいた時代は、中洲ばっかりで観ていた。もうそれも1軒しか残っていない。そのなつかしの映画館。入るときに、福岡市映画興行協会だかなんかの出してる映画館の新聞「シネふくおか」をもらった。昔と違ってカラーだわ、と思ってみてたら、この号で廃刊らしい。映画協会も解散?らしい。時代の趨勢なのか。協会は既に事務所を移転してたようだけど、中学~高校・予備校時代(たぶん一番映画を観ていた)、この映画館(大洋)の隣アタリの赤い風船のビルにはいっていた。毎月、映画のポスタープレゼントの欄があって、結構マメに応募した。スターウォーズのポスターとか、いろいろ、籤運が悪いわりに割とよく当たって、赤い風船のビルに受け取りに行った。あのころのめいっぱいの嬉しい思い出が、いっぱい詰まったところだった。そういえば、籤運悪いのに試写会も良く当たった、よく試写会に行った明治生命ホールも、いまはもうない。

感傷的な気分で観てたせいか、ハリーはあんまり印象が残らなかった。もともと母サービスだったから、母がよければいいんだけど。ロンが背が伸びてきたのは原作っぽくなってよかった。ロンの妹は映画じゃそれとはよくわからなかった。(すごい美人設定のはずなのに、と妹はぶつくさ)ハリーは子供映画の一種のはずだが容赦なく酷薄なので、ちょっと物悲しい気分に拍車がかかる。エンドクレジットでヘレナ・ボナム・カーターがでてて、え?????ど、どこに???とさっぱり思いつかず、あのピンクのオバちゃんだったらどうしようとすごい動揺(よく考えたら流石にそれはない)、悪い魔女でああ、まだそれでもよかったよ・・・あのおばちゃんじゃなければ。