ひさびさ都響 ローマ祭り!

3月22日 (土) 14:00 東京芸術劇場
東京芸術劇場シリーズ「作曲家の肖像」Vol.67 <レスピーギ
指揮:ジェイムズ・デプリースト

リュートのための古風な舞曲とアリア第3集
交響詩『ローマの祭』
交響詩『ローマの噴水』
交響詩『ローマの松』

いやもう、ほんと備忘のみです・・・感想・・・

デプリーストさんは首席では今回が最後なのか、曲もいいせいか、かなり満席に近い。
ローマ三部作だけのつもりでいたら、1曲目はリュートでした。
リュートのイメージは私はこれだわ、ってくらいのメジャー曲ですが、品よく穏やかで、
眠くなりがち・・・しかし遅刻で外聞きだったのでOK(・・・)でした。いろんな番組のテーマ曲で使われたりしてるせいもあって、なんかいろいろ昔のことつい思い出したりして厄介。

で、ローマです。
どれが一番好きかと言うと、私は祭りかもしれない。噴水はキレイで繊細で、松は一番有名って気もしますが。祭りは、コドモのときから親しんできてた映画音楽と、子供時代はやってて親しんでた、イージーリスニングとかっていうか、ポール・モーリアとかレーモン・ルフェーブルとか、ああいうものに通じる匂いがして、くすぐられるのです。冒頭の血なまぐさいネロの祭りも派手でいいんですが、10月祭の鈴と弦の流れから、最後のローマのお祭りへの流れが、とてもとてもきゅーっときます。世代的なものなのかもしれない・・・しかし、松も・・・アッピア街道の松はつい行進したくなりますな。
しかしオルガンも使っての相変わらずの大編成、祭りの打楽器陣は10人!いや、ピアノも打楽器扱いならもっとか?何しろすごいですね。松の鳥の声は録音?なんか唐突にリアルで、いつもどんなだったっけ?と逆に悩んでしまいました。

演奏は、この曲のがちゃがちゃしたとこがめいっぱいがちゃがちゃになってくれて、派手で、華やかで、楽しく、のびのびとぱーっとやってくれて、とても盛り上った気がします。
・・・とか書いたけど、うるさい音響系にはけしてなってはいなくて、ああ、さすが管弦楽法の魔術師?リムスキー・コルサコフの弟子レスピーギ!なんだなあ、という気がものすごくした、華麗な管弦楽の妙技を感じさせられました。ということはむしろ、細やかな演奏だったんではないだろうかと今ふと思ったのでした。