遠き山に日は落ちて

第473回 読売日本交響楽団定期演奏会
7月14日(月)  午後7時開演 サントリーホール(赤坂)
指揮:ゲルト・アルブレヒト

アメリカ・プログラム>
◆ヴァーレーズ : アメリ
ドヴォルザーク交響曲第9番 <新世界から>

今日のメインは当然後半なのだろうと思っていた(のもあっての今日のタイトル)のですが、実は前半だったのかも。観客の反応から見てなのですが。
ヴァレーズは名前を聞いたことある程度で、作品は未聴でした。で、全く前知識なしでいったんですけど、いきなりの大編成振りにびっくり。
打楽器パートのものすごい充実振りといったら。なんか小太鼓?吊るしてあるし・・・
しかし、主役はサイレンでした、サイレンならすやつ。(名称不明、アメリカ刑事ドラマで犯人追うときとかに急に取り出して一般のクルマの頭につけるやつみたいな)演奏終了後の各パート立たせてたなかでも、際立って反応が・・・
なにしろずっとならしていた印象があり。ぐるぐる回す感じだったので、けっこうきつそう。
サイレンがヴァレーズにとってのアメリカっぽさだったのかな、気持ちはわかる気も。ERとかのような救急系&警察のパトカーカーチェース・・・いやそういうつもりだったわけでもなかろうが。時代違うから。
曲は短いはずなのになんだか盛りだくさん、がちゃがちゃいっぱい・・・こういうのもアメリカなのだろうか。でも、出来がいい演奏だったのかは私にはよくわからない、こんな大盛曲をまとめて持っていっテキッチリ収束させてたから、うまかったんだろうか、ってくらいで。す、すみません・・・この曲の演奏はレアで、なかなかの画期的プログラムらしいんですが。面白かった、って感想じゃだめかな。

後半は、同じくアメリカ、ドヴォルザーク。日本で学生やってたら、朝はペールギュントの夜明け、帰宅はこれ、てくらいで、クラシックなんてさっぱりというヒトでも間違いなく知ってる名曲、しかも小中高時代のノスタルジックな思い出も漏れなくついてきます。前半とは打って変わった自然を感じさせるこれもまたアメリカの印象なのか、と、アメリカ人でない私もしんみりしたり。
とはいえ演奏は、きれいにオーソドックスな感じで、あまり感情過多な印象はない。いつもより、それぞれの楽器の音を感じたのは、前半を聞いた後だった影響もあったのだろうか。8番の方が好きなんだけどなあ、なんて思ったけど、やはりこれもいい曲です。今日はこっちでよかったんでしょうね。