トゥーランドットでよれよれ

1週間引越しを手伝ってくれた母が今日で帰った。
もっと居てもいいといわれたけど、祖母の法事とかあるのにそうもいかんだろうし・・・
最後の今日はランチしてから別れようと思ってそういう時間の便を取ったのに、
早く行かないと不安(事故とか渋滞とか)だというので、ランチもなしで昼に見送った。
よく考えたら空港まで送ってランチするのなら良かったのかと後で気づいた。
ごめん・・・次回はちゃんとします・・・

そのあと、新国立に行ってトゥーランドットを観た。
なんか今日はスポンサーデーなのか?やたら階段からご挨拶モード?
と思ったら、終演後になんかあったみたいです。

このトシでなさけないがホームシック気味になってしまって、
ピンポンパンの故郷にかえりたいなあのとこでもうすでにぽろりと泣けてしまい、
リューのとこではぼろぼろずるずるでした・・・でも周囲もずるずるしてました、やはりリューは泣ける・・・

2008年10月4日(土)2:00開演/オペラ劇場
トゥーランドット」 G.プッチーニ/全3幕
【イタリア語上演/字幕付】

スタッフ
【作 曲】ジャコモ・プッチーニ ※フランコ・アルファーノが補筆
【台 本】ジュゼッペ・アダーミ&レナート・シモーニ

【指 揮】アントネッロ・アッレマンディ
【演 出】ヘニング・ブロックハウス
【美術・衣裳】エツィオ・トフォルッティ
【照 明】ヘニング・ブロックハウス
【舞台監督】大澤 裕

【芸術監督】若杉 弘

キャスト
トゥーランドット】イレーネ・テオリン
【カラフ】ヴァルテル・フラッカーロ
【リュー】浜田 理恵
【ティムール】妻屋 秀和
【アルトゥム皇帝】五郎部 俊朗
【ピン】萩原 潤
【パン】経種 廉彦
【ポン】小貫 岩夫
【官使】青山 貴
【クラウン】ジーン・メニング

【合 唱】新国立劇場合唱団
【児童合唱】NHK東京児童合唱団

管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団

芸術監督・若杉弘第2シーズンのオープニングは、プッチーニの遺作にして傑作である『トゥーランドット』を上演いたします。演出家に世界中で活躍しているヘニング・ブロックハウスを起用。歌手陣は、トゥーランドット役に、ヨーロッパを中心にこの役をレパートリーとして活躍している、イレーネ・テオリン。カラフ役に世界中で絶大なる人気と実力を誇る、ヴァルテル・フラッカーロ。リュー役に、近年パリと日本での活躍が著しい浜田理恵。ティムール役に、日本が誇る世界の名バスの妻屋秀和をキャスティング。指揮者にイタリア作品を最も得意とする、アントネッロ・アッレマンディ。万全の布陣で新シーズンを開幕します。(新国立劇場HPより)

演出が前のとかなり変わっています、前のは青白い印象だったけど今回は赤(という点でちょっと雛壇イーモウ演出を思い出した、リューの自殺武器?も同じだし)ただ、大きく違うのは、これは最初と最後が近代~現代ぽい黒いスーツの人々、間に劇中の舞台のように赤系華やか色調の古代中国に切り替わるのでした。しかもずっと幕を閉じない。休憩時間も舞台をずっと掃除してるし。片付けるし。まあこれはこれでおもしろい演出ではあった。皇帝とか出てくる真ん中の箱舞台は、道化師の移動小屋みたいでチープなんで(しかも上に楽団)、さすがに皇帝はもうちょっと高貴な感じな場所にして欲しいなあとは思ったんですが。前回が上層吊り式だっただけに・・・リューの死のタイミングで喪の色&時代の切り替えがあるのはいいかも。あそこで音楽もがらり、だし。
歌手は、リューは最初の出番で弱い?と思ったが、3幕は良かった、苦痛すら喜びのところも美しかった。カラフ、トゥーランドットは両方結構声が届いててよかった(今日は4F)、トゥーランドットは強いところが特に激しくてよかったので、最後の崩れて甘くなるところももう少し・・・ティムールは今回哀れ度が低い分悲しみレベルがぐっとこなかったけど、威厳ある元王って感じは出てた。ピンポンパンはいいんだけどどれがどれか今回わからなかった。皇帝はなんか声が若すぎない?見た目死にそうなのに。首切り役人は珍しく女性で、かっこよかった。そのほか、ダンサーはいろいろ面白く出張っていた(ピンポンパンの故郷はハワイですか???おいおい)し、アクロバットもおもしろかった。
まだ2日めなので、ほんとは新国立のいつもの感じだと歌手と音楽、このあとどんどん仕上がって出来よくなっていくんだろうなあとおもうと、ちょっと惜しい。あ、合唱は毎度でよかったです。

最後のシーン(カラフが本名を明かしトゥーランドットが人民集めて発表するとこ)が、笑えるクイズ番組の最後みたいだと思ったのは正直初めてでした。これは狙い通りなの?
前後しますが、曲が始まるまでの演出がとっても長ーくて、はじまってもしばらく演劇見てるような感覚に・・・曲はせめてふつうに始めて欲しいなあ、と思った。指揮者入ってるしと思って、こっちはそういう気持ちで待ってるので。