若杉さん逝去

さっきN響アワーではじめて知ったのですが、指揮者の若杉弘さんが
21日に亡くなられたそうです・・・
今期の新国立劇場オペラ部門芸術監督で、でも指揮者交代が続いたりして、
(結局最後に見たのは中劇場の「ペレアスとメリザンド」@去年6月末)
体調がおもわしくないのだろうかとは思ってはいたのですが、
まさか、という感じで・・・本当にびっくりです。

名演っていろいろあるのでしょうが、
私にとってはN響とのブルックナー・チクルスです。
なんかN響のメンバーといろいろあったとか、CDになぜかならなかったとか(一部はなったがそもそもは全集ですべて出るという話だったはず)、
お客のいりも凄く悪くて、いまもってあんなに客の居ないサントリーホールを見たこと無いのですが、
私にとっては、名演がいくつもあった(毎回ではないけど)。
メジャーな4や7や8でなく、それ以外のも全部実演で聴ける機会を提供してくれた、
ありがたい演奏会でもあった。
あのころ、やっぱりブルックナーがすごく好きだと、自分で毎回思っていた。
遅刻ばかりで前半のメシアンはあまりきけなかったけど、これも普通は自分ではあまり聴かないもので、面白かった。宗教つながりとしてのブルックナー交響曲についても、つらつら考えてた。
他にもいろんなのを聴いてるのに、やはりこのときのことを思い出します。
プログラムという意味では、今期の新国立のラインナップは若杉さんならではだったのではないだろうか。(「軍人たち」いけずに残念・・・鹿鳴館とっとくべきかしら)
細くて、絵柄的にも指揮者!な印象でかっこよかった。
ご冥福をお祈りします。

来週のN響アワーは特別番組だそうです。
なにを出してくれるのだろうか。