都響・インバルの「復活」

2010年6月19日(土) 19:00開演 サントリーホール
東京都交響楽団 第701回定期演奏会 Bシリーズ
指揮:エリアフ・インバル
ソプラノ:ノエミ・ナーデルマン
メゾソプラノ:イリス・フェルミリオン
合唱:二期会合唱団
マーラー交響曲第2番 ハ短調「復活」
 
インバル×都響〉の十八番・マーラーの最人気曲登場!と、都響のHPにあるとおりで、
期待してチケット取りました。定期がA,B両方+都響スペシャルがあって、16,18,19と続けての演奏、
文化会館・ミューザ・サントリーのこの日が最終日、前2日が熱演と聞いていたので、期待が高まります。
土曜ながら平日コンサートと同じ開演なのもあり、早めに到着しました。
ががが、外が蒸し暑かったので、早くついてまだ時間に余裕があるしと開演前にアイスコーヒーを一気飲みしたのが明らかにまずく、開演10分後くらいからさいごまで、しくしく痛むおなかに悩まされる羽目に・・・腹痛もちの人ならわかると思いますが、おなかの痛いときって波があって、治まったりぎゃーって感じになったりのジェットコースター。しかしどうにか・・・の80分でした、苦しかった・・・
そんな体調のもとで聴いているので、ちょっと冷静な?感想にはならないのですが、すばらしかったと思います。危機十発(誤用)くらいな感じだったけど、最後までいちおうちゃんと聴き通せてよかった。そういう意味で泣けたけど、なぜかいつもより感情的には泣ける感じは迫ってはこなかったのですが。オケはほぼノーミス(こまいこといえばキズはなかったわけじゃないけど)で、正面だけじゃなく裏からの音も程よく響き、ソリストは特にアルトの声が恐ろしく(ちょっと耳を疑ったくらい)響いてよく通り、合唱もバランスよく、オルガンもいつもより響きがよくいい感じの余韻が出ていて。ものすごくマイクが出ていたので、多分これベースにCD作るのではないかと思いますが、かなりかなりいいんじゃない?という気分です。
自分的には、すごくいいと体感した時感情とは別で体がじわっと痺れるようになったりするんですが、それが何回もやってきてた(しかも全身を抜けていった)のに、腹痛のせいなのかもしれずなんとも判断できないのでもにょもにょです・・・とほほ。
サッカーのせいか、早々完売公演だったはずなのにちらほら空席があったのがもったいなし。
でも終わってからでも結構サッカー見れました、ケータイとかで。なかなか頑張ってて驚きでした、惜しかったけど大健闘。バスで帰ったので六本木みたら、すごいスカスカで人がいなかった。ところどころ、TVのある店やヒルズのTV画面なんかにすごく人がたかっていたけど。車もスイスイですぐに渋谷に着いた・・・
バス(たるいのでアーク始発のに乗った)で合唱のメンバーの方が乗ってたようで、いろいろ話していたのが聞こえたんですが、ソリストは今日がいちばん通ってた、すごかった、でももう明日には帰っちゃうんだよね、とかいってました。さすが忙しいんですね。合唱も連荘で、お疲れ様って感じでした。しかしほんとにあれ、さいごの最後まで出番がないのに、途中入場してじっとしてるから大変だろうなとは思ってたけど、眠気と戦っている(時々負ける人もいる模様)らしく、この薬飲んでるんだとか見せ合っていた。効くらしいから、わたしも使ってみようかしら、いざって時に・・・そういやソプラノの人はやたら水飲んでいたりと妙に落ち着きがなかった、こういうのでは珍しく。歌いだしたら良かったけれど。とはいえ、それと関係あるかは別だけど、ソプラノと合唱が絡んで天に上っていくかのようなあの部分は、昇りきれなかった。残念。こういうところは、感情に訴えてくるところなのでなのか。
 
まあでもいいの聴かせていただきました。満足です。
指揮も演奏も歌も、そして聴衆も一体となったような緊張感に包まれて、すばらしい夜でした。