誇り高きデザイン・鍋島

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ミッドタウンのサントリー美術館に行ってきました。
 
地元系の友達とだったので、やきものの話は盛り上がってよしでした。こういうのは、どうでもな子といくと、ちょっと気を使うとこもあって・・・ひとくちに、美術展好きっぽいくくりだと、結構中で幅があるんで難しいんですよね。たとえば、高崎の友達は古代遺跡系が好きでよく誘ってくるんだけど、わたしはそういうのはなんかだめ。逆にこういった陶芸系は・・・という具合で。まったくこだわりがない層ならいいのかもしれない、逆に、とは思いますが。
・・・と、それましたが、今回一緒にいった友達は、そのてんとても話が合うので、割と同じペースで一緒に話しながら観てました。
北部九州の夫婦は、年取ったら満遍なくこういうの好きになるというのが周囲レベルのわたしの持論なのですが、皆さんよく窯元めぐりやらするようになります。窯元は、庭も綺麗だったりでくつろげるし、今時だとおしゃれなカフェもあったり。鍋島というか大川内山は、そのなかでも王道コースのひとつでしょう。伊万里ってかんじで、今右衛門さん(しかも当代)の展示とかもありましたが。
ポスターになってたのは青の美しいお皿でしたが、鍋島はやはり色鍋島、きれいな色絵もたくさんありました。柄の説明とか詳しくてなかなか面白かった。昔のだと、え、これが鍋島?ってな、唐三彩?な濃いグリーンや茶やら、いろいろあり・・・図柄も、近所?の違う民間の柄から移してきたりしてるやつの比較とか、興味深いです。しょうもないんですが、お宝満載絵柄の定番の宝珠というやつが、柄つき栗?に見えて友人とやたら受けました。お宝には、天狗の団扇、みたいなのをはじめ、どうにもわけのわからないものがあり、かなり凝視したのですが解読できませんでした。お宝の定番も今じゃ違うわけですが。
植物モチーフは今の商業製品にも引きつがれてて、あ、これうちにあるのに似てる、なんてのもあったり。いい絵柄は今でもいい絵柄ですね。
色鍋島は花瓶というか大きな壺的なのもきれいな柄のがいっぱいあると思うのですが、今回はほぼ皿でした、皿は高台にこまこま描かれてるのもいい味なのですが、展示で裏が見える形のがあまりなく(四方から見えるような展示のはあってそれだとみえる)、ちょっとそれが残念で、鏡おいてくれたらいいのにと思いました。
古い器で、金で修復してあるのがいくつかあったのですが、その修復振りの綺麗さにはちょっと驚き。まあこういうのは、鍋島にかぎった話ではないですが。
サントリー売店は、普段から大川内山の畑萬工房の小皿を扱ってるくらいで、今回の展示会でもさらにかわいいグッズが増えてて、かなり惹かれました。我慢したけど・・・
館内は、適度に空いててゆったり見れて、かなり満足度高かったです。
 
ついでながら、美術館の半券でミッドタウン内のおみせでいろいろサービスがあり、わたしたちはIDEEのカフェで100円割引を使いました。わずかですが、得な気分。
(ランチの平田牧場ではまだ見に行く前だったので使用しなかったけど、ドリンクがついた模様)
 
まだ暑かったこともあって、鍋島の青い色にいっそう癒された一日でした。