国宝源氏物語絵巻と日本の秋を味わう

五島美術館 開館50周年記念特別展「国宝 源氏物語絵巻
2010年11月3日(水・祝)-11月28日(日)
(展示会中はそれ用のページがあったんですが、いまは所蔵のとこにしか載っていない)
 
源氏物語絵巻はここ五島と名古屋の徳川にしかない上に、劣化するから(と私はきいたんですが違ってたらすみません)展示してるときは稀、数年に一回なので、異様に並んで大混雑。
・・・と、学生時代にきいてまして、観たいけどみれない、でここまで来てました。名古屋にいた時、徳川にはいってみたのですが。
が、なんかたまたま、東急の株優セットを入手(文化村のモネ狙い)したら五島もついてて、じゃあ行くかと思って展示チェックすると、なんと、今やるというではありませんか。しかも10年ぶり。しかもこのあと休館。もう並ぶくらいどうにでもする!と行ってきました。はじめての上野毛
駅から五分というので地図うろ覚えで適当に進んだらつきました。小さいけど、紅葉した木が入り口にあって、趣ある感じの建物です。
街は60分ということで、思ったより大したことなかった。余裕で並んでる間も、壁に絵の拡大図や解説、復元図との比較解説が読んで見れるようになってて、とても親切設計。しかも途中からは椅子まであるという・・・これなら怖がらずにいっとけばよかった。
並びが長いせいで周囲の会話が丸聞こえなんですが・・・周囲は親世代より少し若いかくらいの世代が多く、それなりに古典の教養はあるんだろう(こういうの並んで見に来てるくらいだし)とおもってたら、若造の私も泣きたくなるようなことをばかすか話していて、源氏物語は日本人として基本だろうと思っていた私にはとてもとてもショックでした。若い人は教養に欠けるとかよく書かれてたりするけど、もうすでに上の世代でだめだめじゃん・・・
とかいろいろありつつ、無事展示室に入る。こじんまりとした一室のみの展示ですが、入場制限をかけているので、わりとゆったり見れる。入ってすぐはどうしても人がたまるので、そこはスルーしてさくさく空いてるとこを観る。そのあと空いた最初にもどってじっくりと。ってかんじで、かなりまったり鑑賞させていただきました。並んでるときの事前学習のおかげで、内容もわかりやすい。
これが平安時代の?というくらい、結構残ってて驚きます。色は、概ね、青がはげおちやすいみたいでどの絵でも残っておらず(1つだけ青ばかり残っている作品もあり)、赤はどす赤く、オレンジや明るい緑はいがいと残り率がいい。
着物のがらや風景の草花は、原本はほぼ消えてるけど凄く細やかで綺麗だったことが復元からわかる。復元と並べてることで、なかなか興味深い見方が出来ます。しかし、色が抜け落ちてても、やきもち焼きの夕霧の妻・雲居雁ちゃんのむっとした表情とかが伝わってくるのが不思議だ。
 
絵を見た後、時間は厳しいけど庭に出る。夕焼けの光が綺麗な庭園は、すっかり秋の色に染まってて、しかも予想外に広いうえに高低差がある。足元気をつけながら、今年あまりとってなかった紅葉写真をここでとばかり撮りまくりつつ散策。
再び登ってきたら、あじさい庵というところから珈琲のいいかおりがしたので一休みして、そこから庭を眺める。改装したらここもオサレカフェになっちゃうのかしら・・・
 
あとで写真整理して足す予定・・・