都響/傑作ブル6をおそ割で堪能
2010年11月30日(火) 19:00開演 サントリーホール
指揮:エリアフ・インバル
ヴァイオリン:四方恭子
ヴァイオリン:四方恭子
※でも後半しか聞いてません
<以下都響HPより引用>
どうして、こんな素敵な曲がめったに聴けないんだろう? と味わったあとなら思えるはず。巨大な交響曲作家・ブルックナー(1824~96)の作品の中でも、この交響曲第6番だけはなぜか演奏機会がちょっと少なめ。前後の大作――城塞のような渋い第5番も、メロディー美しい第7番も人気なのに、あいだの第6番はなかなか聴かれない。出来映えは他に劣らないどころか、最もナチュラルにブルックナーの魅力を体現した作品なのに。……瑞々しくも朗々と歌われる美しい旋律の数々に、リズム豊かな運動性が(ときに神秘的に、そして壮大に)響きの森をホールに充たす。まさに“隠れた傑作”、実演逃すべからず!
“最高の緩徐楽章”から巨大な昂揚へ、隠れた傑作の真価を堪能!
実は“シンプルな壮大”とも言える第6交響曲、まさにブルックナーのエッセンスを純に仕上げたからこそ、その魅力を無理なく響かせるのが難しい。ブルックナー作品の精緻と壮大を知り尽くした指揮者と、それに応える力量をもったオーケストラとが、このピュアな宇宙へ深い理解を響かせた時にだけ、名演が生まれるのだ。その困難こそが演奏機会も少ない理由。――しかし、とりわけブルックナーを得意としてきた巨匠インバルならばこそ、この不遇な傑作の真髄を魅せてくれるだろう。“ブルックナー最高の緩徐楽章”と讃えられるアダージョの玲瓏をはじめ、屈託のないピュアな表情がスケール大きな音空間へ昂揚を広げてゆく第6番、とくとご堪能を。
名手の明晰こそが輝かせる、モーツァルトの喜び!
その壮大の前にお聴きいただくのは、音楽の“ナチュラル”を最も美しく結晶させた作曲家・モーツァルト(1756~91)のヴァイオリン協奏曲第3番。独奏に超絶技巧が溢れているわけではないけれど、だからこそ、確かな名手が明晰を豊かに磨き込む時にのみ音楽の喜びが輝く。……となれば、四方恭子の登場は正にふさわしい。長年ケルン放送響第1コンサートマスターを務め、ソリストとしても豊富な経験を重ねる彼女は、昨秋から都響ソロ・コンサートマスターとして活躍、既にあつい信頼を寄せられる存在だ。オーケストラと交わす対話も緊密なモーツァルトの傑作へ、仲間たちと共に響かせる瑞々しい敬愛と愉悦、たのしみではないか!(山野 雄大)
・・・この紹介文、なんかすごいな、と思いましたが、6番て余り聴けないよねってのは正直うなづけます。
先々週だかのたまたま新宿タワーでのインバルさんトークイベントでも、行きたい気持ちを更に高まらせたものの、ものすごく月末。納品月の月末。しかも前の週にコンサートが続く。(そいつらはことごとく遅刻で一曲のみとなりましたが)
これを買うのは危険すぎる・・・しかし当日、後半のみなら、という時間になんとなく見通しが・・・すっかり遅刻慣れした私、前半の曲と休憩時間を考慮し、チケットは前日までまだ売り切れてはなかったのも確認して、ダッシュでサントリー。
どうにかS席のみ残ってて、贅沢だけどまあおそ割使えて半額だし、せっかくのブルックナーだし、やたラッキーだよ!とほくほく席に。前日の読響定期のすかすか(よかったのに・・・)ぶりとくらべて、相当の盛況、ほぼ満員と言っていいんだと思う。