バイエルン国立歌劇場公演「ロベルト・デヴェリュー」

ガエターノ・ドニゼッティ作曲 「ロベルト・デヴェリュー」全3幕

指揮 :フリードリッヒ・ハイダー
演出:クリストフ・ロイ
美術・衣裳:ヘルベルト・ムラウアー
照明:ラインハルト・トラウプ
合唱指揮:ゼーレン・エックホフ

エリザベッタ:エディタ・グルベローヴァ
ノッティンガム公爵:デヴィッド・チェッコーニ
サラ :ソニア・ガナッシ
ロベルト・デヴェリュー:アレクセイ・ドルゴフ
セシル卿:フランチェスコ・ペトロッツィ
グァルティエロ・ローリー卿:スティーヴン・ヒュームズ
ロベルトの召使:ニコライ・ボルチェフ

バイエルン国立管弦楽団バイエルン国立歌劇場合唱団
 
今年の秋は仕事の都合でどたばただったのですが、ボローニャは諦めで、バイエルンは行くという方向になりました、結局。
で、この演目は、グルベローヴァさんだからとにかく行く、と決めたけど前知識はなく(狂乱系?ってくらい)、舞台写真で、あら女王さまなのね(イギリスっぽい王冠を持ってた、グレースーツだけど)ってくらいでした。
エリザベスとエセックス、の話だったんですね。なる。
 
100人キャンセルのバイエルンで、主要キャストも、この日のだと男性ふたりがそうだったんですが、目的がグルベローヴァさんだからいいです。
エセックス(デヴェリュー)の人は、見た目軽めのイケメン風の方で、ビジュアル的にかなり役柄にあってて、それもあって、この日の舞台は見た目イメージ的にかなり無理がない雰囲気でわかりやすかった。若い恋人たち、その二人を囲むちょっとトシで恋に目がくらんだ年増の女王、年配で社会的地位のある夫。そういう構図。そしてしかも、その恋人たちが、ばれないとか思ってたり、潔白だと主張するのがあーあーありえないよって感じで、(心情的にあの状態で潔白ってどの面下げて言うのか、だんなと結婚するはめになってもう死んだみたいなものとかいっといて、アリなんですかね)旦那が急激にお怒りになったり、ころがされた女王がきいいいってなったりするのもさもありなんです。
 
さすがのグルベローヴァさん、小さい高い声(うまくいえないが)まですごく届いて、内耳のとこまでびーーーーんとくるんですごいなーなんて思いつつ、他の方もなかなか良かったです。サラとデヴェリュー、ノッティンガム公も切々と聞かせてくれました。内容があんななのに、つい声にダマさ?れて、ちょっとうるっとしかけたりもして、いけないいけない。
 
演出はちょっとレトロな会社風景で、寒々しい舞台で、唐突な刺繍入りストールが浮いてました、そこまでこだわらないんで、だからやだってわけではないが、古典的な衣装だとかなり印象が違うだろうなあ。フツーの服で奥さん拘束して転がすので、ノッティンガム公がちょっと変態くさくみえちゃう・・・
 
最近になくちょっと興奮しちゃったので、久々に帰りの楽屋に並んだら、サイン会がありまして、主要キャストのみなさまのサインをいただいて帰りました。召使の方までいたのですが、彼と、デヴェリューの方は近くで見てもハンサムでした。おお。でもやはり、グルベローヴァさんと握手していただけたのが感激で(ミーハー)、そのままにやにやしつつJRで帰ったので、不審人物だったかもだな。
 
近くの席に小泉さんがきてて、もう少し向こうに田中真紀子さんがいる、と隣のご夫婦がチェックしてました。小泉さんは昔見たときは途中で帰ってたけど、この日は普通に最後まで見て、拍手しながら帰っていきました。しかし毎度ながら、客の服装はカオスですね・・・平日だから余計になのか。