美術館で花見@山種

5月19日(土)
 
『桜・さくら・SAKURA 2012 ―美術館でお花見!―』
会 期 : 2012年3月31日(土)~5月20日(日)
会場: 山種美術館
主催: 山種美術館日本経済新聞社
開館時間: 午前10時から午後5時(入館は4時30分まで)
 
出品作品: 狩野常信《明皇花陣》、橋本雅邦《児島高徳》、横山大観《山桜》、冨田溪仙《嵐山の春》、
小林古径弥勒》、菊池契月《桜狩》、奥村土牛《醍醐》《吉野》、小茂田青樹《春庭》、
速水御舟《夜桜》《春の宵》、羽石光志《吉野山西行》、橋本明治《朝陽桜》、
東山魁夷《春静》、奥田元宋《湖畔春耀》、加山又造《夜桜》、ほか
約60点
*出品内容には変更が入る場合があります。 
山種美術館は、1998年から2009年まで桜の名所・千鳥ヶ淵の近くに位置し、毎年春には桜をテーマとした展覧会を企画してご好評をいただいてきました。2009年に広尾に移転した後、現在でも、毎年桜を描いた作品を鑑賞したいというお客様の声が多く寄せられています。こうした声にお応えし、本年は待望の「桜」を題材とした作品を一堂に公開いたします。
絢爛と咲き誇り、いさぎよく散る桜の花は、古来より人々の心をとらえ、日本を象徴する花として愛されてきました。古くは平安時代の貴族の調度や器物にその姿が登場し、やがて鎌倉期の鎧や甲冑に見られる桜文様が武士の精神を表現するものとして好まれるようになります。その後、室町期に多様化した桜のモチーフは、桃山時代以降の屏風や調度の意匠に取り入れられ、元禄期にはお花見に興じる人々の姿とともに表現されるようになります。こうして日本人の生活や歴史と密接にかかわってきた桜は、明治以降も愛され続け、現代にいたるまでさらに多くの画家たちを魅了しています。
本展では、平安以降詠まれてきた和歌や俳句、あるいは「歴史画を描いて居る思いがした」(奥村土牛)、「桜は匂うかのように浮ぶ」(東山魁夷)、「古代裂を見る様な微妙な色の階調」(奥田元宋)など画家たちが桜を表現した言葉を添えながら、桜の名作をご紹介いたします。なかでも、冨田溪仙の屏風《嵐山の春》(当館蔵)は修復を終え、15年ぶりの公開となります。
日本の国花として知られる桜の絵画が満開となる美術館で、花の競演とお花見を楽しんでいただければ幸いです。
(以上、山種美術館HPより)
 
以前の展示の際にチラシを見て以来行くつもりになっていたのですが、最近ばたばたしてて残念ながらもう終わったと思っていました。終わる前日でしたがいけました。
チラシになっていたのは、橋本明治《朝陽桜》、皇居新宮殿正殿松の間を飾るために描かれたものだそうで、山口蓬春の「楓」と対(並んで設置)だとか。こっちは写真のみでしたが並べてみたかった。モデルは郡山の桜らしいです。現物を見るとあまりのぽってり塗りぶりにおどろきました。
桜としてひかれたのは、石田武「吉野」でした。ここに描かれた見渡す限りのもこもこの桜たちは、いつか現物をみたいなあという気持ちを盛り上がらせます。同じ作者が「千鳥が淵」という、今回唯一自分の知ってる桜の風景も描いていたのですが、この千鳥が淵は桜はともかく水面が明るかった(イメージだととても暗い色なので)。となるとこの吉野もすこし盛ってあるんだろうか。
絵ではないのですが、枝垂桜の枝が透明の樹脂に閉じ込められて飾られてました、枝垂れなので、かざるなら枝垂れた方向にしてほしかった。まあたいしたことではないんですが。
 
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毎度ながらお菓子も食べました。今回も美しい。展示ごとに変わる和菓子がいつもたのしみです。
翌日の展示終了とともにおかしも変わっちゃうので、残念です。