新国立劇場新シーズン「ピーター・グライムズ」

ジンクスがあります。
オペラに行く日に寝坊して昼に起きると、かなりの確率で会社携帯に着信記録がたまっている。
新シーズンなんで嫌な予感はあったが、またですか…
 
とはいえどうにか観れたので、感想は後ほど。
 
10月14日(日) 2:00 新国立劇場・オペラ劇場
新国立劇場・2012/2013シーズン
ベンジャミン・ブリテンピーター・グライムズ」/全3幕
[新制作]【英語上演/字幕付】
 
予定上演時間:約3時間(休憩含む)
 
≪スタッフ≫
【指揮】リチャード・アームストロング  
【演出】ウィリー・デッカー
【美術・衣裳】ジョン・マクファーレン
≪キャスト≫
【ピータ・グライムズ】スチュアート・スケルト
【エレン・オーフォード】スーザン・グリットン
バルストロード船長】ジョナサン・サマーズ
【アーンティ】キャサリン・ウィン=ロジャース
【姪1】鵜木絵里
【姪2】平井香織
【ボブ・ボウルズ】糸賀修平
【スワロー】久保和範
【セドリー夫人】加納悦子
【ホレース・アダムス】望月哲也
【ネッド・キーン】吉川健一
【ホブソン】大澤 建
 
20世紀の偉大なオペラ作曲家の一人に数えられ、2013年には生誕100周年を迎えるベンジャミン・ブリテンの『ピーター・グライムズ』で尾高芸術監督による第3シーズンは幕を開けます。英国人作曲家の中でブリテンは圧倒的にドラマ重視の特徴を持っています。彼が書き残したオペラの中で2作目となる『ピーター・グライムズ』は、彼の代表作であると同時に、日本人に理解しやすい作品です。漁村を舞台とした閉塞的な社会に生きる主人公たちの過酷な運命。この物語について尾高芸術監督は、悪役ととらえられがちなピーター・グライムズを、悪役ではなく彼を取り巻く村民の在り方が問題なのだと語っています。イングランド東部サフォーク州のオールドバラで、パートナーとして半生をともに過ごしたテノール歌手ピーター・ピアーズとの同性愛のために、周囲から冷たい目で見られていた作曲家自身の境遇と重ね合わせて考えることができるからです。
新国立劇場オペラ初のイギリス・オペラで注目のタイトルロール役を演ずるのは、ヘルデン・テノールとして世界で活躍するスケルトン。主人公の唯一の理解者であるエレン役には本役をレパートリーとして活躍するイギリス人ソプラノのグリットン。そして国内外の実力派歌手たちがアンサンブルを固めます。さらにポイントとなるのが、新国立劇場では08年『軍人たち』公演で大きな話題となったデッカーの演出で、ベルギー王立モネ劇場から舞台装置・衣裳・小道具をレンタルし上演します。数ある演出の中でも、1994年に初演されたこの演出が、最も作品の深いところを伝えていると尾高芸術監督が高く評価したプロダクションです。2004年3月にはモネ劇場の音楽監督を務めていた大野和士が指揮して好評を博しており、同年7月には英国ロイヤルオペラで上演され、翌年のローレンス・オリヴィエ賞の新作オペラ部門にノミネートされた秀作です。(新国立劇場HPより)
 
ブリテンを最初に知ったのは、小学校の音楽。「青少年のための管弦楽入門」です。主題はパーセル、って書いてあるのを見て、この人は曲は作んないんだ、と思った子供の私。月日は流れ、この新国立劇場の小劇場、中劇場で、アルバート・ヘリングやねじの回転といったオペラ、すみだトリフォニーの杮落とし?コンサートでシンフォニア・ダ・レクイエム、などなど、印象的な演奏に出会う機会も多い、好きな作曲家です。
でもこれはかなり暗い話との前評判、つらくなったらどうしよう、と悩みつつ、発生中の障害のことも気になりつつ、幕間の連絡で出社になったどうしよ、とか思いつつ、バスで新国立へ。
つづく