7月定期

読売日本交響楽団定期演奏会] 第440回
7月19日(火) 午後7時開演 サントリーホール(赤坂)
指揮:井上 道義
ピアノ:高橋 アキ
ヴァイオリン:デヴィッド・ノーラン
チェロ:嶺田 健
クラリネット:四戸 世紀

■ペンデレツキ: 広島の犠牲者に捧げる哀歌
武満徹: カトレーン
スクリャービン交響曲第5番 op.60〈プロメテウス〉(照明演出付き)

長い無職期間に別れを告げ、今日からちょっとばかりお仕事(手伝い系)がはじまった関係で、
いきなり遅刻。ペンデレツキは聴けず。

武満・・・同じ読響定期の現代音楽の回(6月だか7月)に行けなかったので、現代音楽久々。
鳥っぽい・・・曲(ヘンな感想ですみません、さすがシロート)。曲名は、四行詩を意味するらしいんですけど。ソロっぽいのが4人いるから?
現代音楽っていうもので、すごーく大雑把なんですけど、昔友達と、ひやあー系とどんどこ系があるな、とかいう話をしたことがある。これは私たちも思ってたひやあー系のゆったりしたもの(鋭いとホラーに近づく)で、そうするとなんだか鳥っぽいイメージ、しかも足の長くて細いやつ(鷺とか?)。そいつがファンタジーまたは逆にノスタルジックな風景のなかにいるんですな、ベースは深緑。
・・・と、そんなイメージに漂いながら聴いてました。正しくはどうなんだろう、そうでもいいような気もしますが。

さて、今回目当てのスクリャービン、(照明演出付き)。
白いひらひらした薄い白の巨大横広のれん?のようなものがステージの上に風に揺れている。
井上さんが、神の度肝を抜く(表現違うかも)とわざわざ書いた、期待の照明演出です。
で、結果ですが、うーん、私にはあまりすごさがよくわからなかった。色が思ったより淡くて、
あまりピンとこないんですよね・・・最初に映し出された怪物(?よくわかんなかった)のクリアさから言って、色が薄いのも仕方なくではなく思ってる演出だと思うので、きっと私の解釈がだめなんだろうなあ。でももともとの色指定、気になったので探してみました、こんなふうらしい。
http://www.ictnet.ne.jp/~yoshijun/bomb/bombScriabin.html
こんなにたくさん色なかったと思うんですが・・・
赤いライトに照らされたパイプオルガンは、禍々しかったです。
でも、演奏はすごくよかったと思うのですよ、曲が好きな系統ってのもあるけど。
管をはじめとして、音もすごく響いてきて、なんか怪しげな部分と情動的な激しい部分の対比もくっきりと、照明なしでも面白いこの曲の魅力が感じられて。
終演後の反応が、ブラボーもあったけどなんか思ったよりビミョーだったのは、
演奏の感動と演出のナンともいえなさ(悪いとかではないです、が、どう反応していいのかよくわからない)の混ざった結果だったんではないでしょうか。

照明演出に力尽きたか、今日の総演奏時間は1時間程度だったので、
8時半で終演。
でも結構疲れてた(視覚も使ったから?)ので、いい時間でした。

<そのほか>
・井上さん、前半・後半で服変えてた。こまかいなー、きっとおしゃれなんだろうな。
・私は遅刻したのでもらってないが、今日はチラシ量が尋常じゃなかった模様。